※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
裏街道のローカル重賞ですが、長い直線の新潟外回りで時計が速くなることも多く、中央場所のレースに近い性格を持ちます。直線勝負に自信を持つ
ディープインパクト産駒や
ハーツクライ産駒の登録が多くなり、華やかなメンバーで行われます。
エプソムカップや夏のサマー2000シリーズなどに向けた出発点としての役割りもあって、なかなか重要性の高いレースです。
1.差し・追い込み馬が本領を発揮する
昨年の勝ち馬・
ユールシンギングは、前走の
中日新聞杯で最速上がりをマークして追い込んで4着。一昨年3着の
ダコールも
小倉大賞典で最速上がりでした。いつも鋭い末脚で追い込んでくる馬が全能力を発揮して、ここで陽の目を見ることが例年のパターンです。
2.勢いのある若い馬に注目
2012年、2014年は4歳馬が勝利。2013年は5歳馬が勝ちましたが、この年は4歳馬の出走がありませんでした。ローカル重賞はベテランが幅を利かす傾向がありますが、鋭さが要求されるこのレースを勝ち切るためには、若い馬の方が有利という傾向が出ています。
3.春の新潟は
パワーも必要
最近3年間の勝ち馬は、いずれも馬体重が500kgオーバー。昨年の勝ち馬
ユールシンギングは532kg、このレースを2勝した
オースミグラスワンも530-540kgという巨漢馬でした。エンジンの掛かりの遅い大型馬には長い直線がプラスに働くということにくわえて、春の新潟は夏に比べて
パワーが必要な馬場であることも、この傾向の背景にありそうです。
ここは
アズマシャトルに注目。前に行く競馬もできる馬ですが、前走の
白富士Sでは追い込む形を選んだことで最速上がりをマークして1馬身半差で完勝、新しい一面を切り開きました。前走で馬体重は504kg。迫力ある差し脚は春の新潟にピッタリです。
ユールシンギングは昨年のこのレースの勝ち馬。2勝を挙げている新潟がベスト条件です。近走は順調さを欠いていますが、不器用な巨漢馬ですから新潟替わりで一変が期待できます。
デウスウルトは
大阪杯で6着に追わりましたが、進路取りに失敗して追い出しが遅れ、消化不良の一戦でした。ローカル重賞に川田騎手を確保して、前走のうっぷんを晴らしたいところ。
マテンロウボスはオープン入り初戦の大阪-ハンブルクCは4着に敗れましたが、休み明けの一戦でしたから、叩いたことによる上積みは少なくないでしょう。東京・中京で3勝を挙げているように左回りの長い直線を得意にしています。
アルフレードは
東京新聞杯2着で復活の狼煙を上げました。この距離はほとんど未経験ですが、コーナー二つの新潟なら問題はなさそう。かつて新潟では上がり3F32.5秒という鬼脚を繰り出したこともある巨漢馬です。
ラングレーは
リアルスティールの全兄。仕上がりが遅く4歳にして本物になってきたところです。
小倉大賞典では人気を裏切りましたが、東京で3勝を挙げているように長い直線が向く馬で、新潟替わりで巻き返しを期待。
マウントシャスタはかつて
NHKマイルCで2番人気にも支持された実力馬です。今季は順調に使われて3戦目、前走は不利もあって9着に敗れましたが、56kgで出走できるのは好材料です。