※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
きさらぎ賞と並ぶ2月の3歳重要レース。関西の良血馬が多数集結する
きさらぎ賞が毎年注目を集めますが、
イスラボニータ、
ゴールドシップ、
アドマイヤムーンと、勝ち馬がGI馬へと育つ可能性が高いのはむしろこの
共同通信杯の方です。
それはもちろん、東京コースには直線に坂があるぶん底力が必要とされるから。坂上でどの馬がもうひと伸びするか、という局面になって秘めた底力が開花するケースがしばしば見られます。それまでの実績を見るだけでは的中が難しいレースです。
1.格下の素質馬が実績馬に迫る
坂上の底力勝負で
ゴールドシップが
ディープブリランテを逆転したのが2012年のこのレースで、微差の3着に肉薄したのがのちの天皇賞馬
スピルバーグでした。去年2着した
ベルキャニオンも当時は1勝馬。フルゲート割れすることが多く、問題なく出走できる1勝馬がしばしば穴馬券の使者になります。
2.
ディープインパクト産駒は未勝利
これまでの4年間で3頭が1番人気を裏切っています。
ディープインパクト産駒であるというだけではメリットにならないレースで、当たり前ですが実力の裏付けが必要です。
3.前走敗戦からの巻き返しが可能
前走1着馬の成績がそれほど目立たないレースです。勢いよりも底力が要求される傾向があるので、2011年のユニヴァーサルバンク、2012年の
スピルバーグなど、前走は展開に恵まれずに差し損ねて敗れた馬の方が配当的に妙味があります。
ダノンメジャーの前走は漫然と外を回す競馬でキレ負け。素質の高さに溺れたような印象を受けました。広いコースのほうが向いているのは完勝した
野路菊Sが示すとおりで、今回は
横山典弘騎手への乗り替わり。このまま萎んでいくような馬ではありません。
アヴニールマルシェの前走は、
サトノクラウンというよりもムーア騎手にしてやられたという敗戦で、負けて強しの内容でした。重賞タイトルまであと一歩のところまで来ています。
ティルナノーグは2連勝のあと2連敗ですが、前走終いは脚を使っているのは評価できます。リズムを取り戻せば反撃は可能。
ドゥラメンテはまだ身体に弱いところが残っていますが、素質馬が台頭するレースですから相手強化でも食い込みの余地は充分。
アンビシャスは2戦2勝の
ディープインパクト産駒ですが、今回は輸送と距離が課題。
リアルスティールは
ラングレーの全弟。潜在能力では兄以上と言われる馬で、1勝馬でも素質に期待。
ソールインパクトはあと一歩届かない現状ですが、長い直線コースに替わって前進が期待できます。