【
ズーム・アップ】
バンズームの前進に期待。3歳春に一度、オープンに駒を進め
ユニコーンS3着という戦績も残してきた好素材。リフレッシュ放牧をはさみながらジックリと成長を促し、二走前の
北総Sを勝って現級に到達したが、前走の
師走Sは、前半1000m通過が59秒9という、この馬向きのHペースで展開はしてくれたものの、肝心の勝負どころで包まれる不利が痛かった。ゴール前もう一度脚を伸ばしてきただけに力負けではない。癖を知り尽くした主戦の田辺が、鞍上に復帰するのも一歩前進の材料となる。
対抗は
ベルゲンクライ。OPに入ると、脚の使いどころがデリケートになるが、
アハルテケS2着、
ブラジルC2着などの結果も残してきた。一昨年と昨年の12-1月期に三連勝を果たしているように、冬場の乾燥ダートを得意としている。
イッシンドウタイは昨年の
ポルックスSの勝者。前年より斤量は2キロ増となるが、
ベテルギウスSは58キロを背負い、1800m通過・1分50秒9というミドルラップにもよく耐え、二枚腰をつかい3着と奮闘している。
一変があれば
パワーポケットの逃げ切り。二走前の花園Sは、1800m通過・1分49秒3というタフなミドルラップを踏襲しての0秒6差独走。
師走Sの1秒2差は、あのHペースの激流をよく踏ん張ったという見方だってできる。
師走S4着の
ソロル、同6着の
キクノソルも、ペースが異なれば着順は違っていたか。まだあぶなっかしい面は残っているが、
イースターパレードの前二走の記録はOPレベル。