※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
中山芝2000mは
皐月賞が行われるコースですが、重要レースが組まれているのはほとんど2、3歳戦のみ。古馬のオープンクラスのレースは、
ディセンバーSと
中山金杯だけです。古馬のA級馬によるレースが少ないので、イメージを組み立てにくい面があるかもしれません。
2015年はここを勝った
ラブリーデイが、その後
宝塚記念、
天皇賞(秋)を制覇。2016年の覇者
ヤマカツエースも
金鯱賞を勝って
有馬記念でも4着と、以降の飛躍のきっかけにしています。出世レースとしての性格は失われていませんから、勢いや伸びしろのある馬を狙いたいところです。
1.差しが届く
この開催からCコースに替わるので、逃げ・先行馬を狙いたくなりますが、過去10年間で、逃げ切り勝ちを収めたのは2007年の
シャドウゲイトただ一頭。その年は重馬場で差しづらい状況でした。中山芝2000mは急坂を2回上るタフな設定で、逃げ馬が展開利を得にくいコースです。
2.勢いを重視
前走1着馬が過去10年で4勝して勝率19%。人気馬も少なくありませんが、単勝回収率は100%を超えます。最近5年間に絞っても、勝ち馬のうち2頭は前走1着で、残りの3頭は格上レース(GII)戦からの臨戦。オープン特別やGIIIで負けているような馬は狙いづらい状況です。
3.重いハンデは「買い」
過去10年間でハンデ別の勝率は以下の通り。
55kg以下 :勝率2.4% 連対率4.8%
55から56kg:勝率5.3% 連対率13.2%
56から57kg:勝率16.7% 連対率27.8%
57から58kg:勝率15.8% 連対率26.3%
56.5-58kgが
ボリュームゾーンで「背負っている方が強い」という傾向がきれいに出ています。無理をしてまで軽ハンデ馬に目を配る必要性は薄いと言えます。
特別登録馬15頭のうち、前走で重賞を使われていたのはわずか4頭だけ。例年になく薄いメンバーの
中山金杯になりそうです。
ストロングタイタンは明け4歳の上がり馬。
川田将雅騎手に競馬を教えられて、差す競馬をマスターした前走が着差以上の強さでした。いまの脚質ならば坂のある中山も克服可能でしょう。3連勝中の勢いを買います。
マイネルフロストは2016年の2着馬。詰めの甘さは残るものの、ハンデGIIIなら実績面で上位という存在です。
ロンギングダンサーは7歳の2016年も
新潟記念で3着、
毎日王冠4着と能力を維持しており、叩かれた今回は上積みも充分。
ツクバアズマオーは
ディセンバーSの勝ち馬で、中山では
オールカマー3着の実績もあります。ここは登録だけで回避の可能性が高そうですが、出走に踏み切ったら本命級の扱いが必要。以下、前走は出負けが響いた
クラリティスカイ、ここに来て調子を取り戻した
シャイニープリンス、
ターコイズS大敗も距離延長なら見直せる
マイネグレヴィル。