【スミヨンにっこり】ダイアトニックが初重賞制覇にアタックをかける。2連勝で迎えた二走前のダービー卿CTは、1000m通過・56秒5-1200m通過は1分7秒9-1400m通過・1分19秒7という激流と、ハンデに恵まれたことも確かだが、33秒4という最速の上りは計時。

　続く安土城Sも、1000m通過・56秒8-1200m通過1分8秒1というミドルラップを中団から漸次追い上げ33秒7でフィニッシュ。ゴール入線時は手綱を余し気味、着差以上に余力もあった。京都7Fは4戦4勝、猛暑がすぎるとともに追い切りを強化、追い切りにまたがったスミヨンJもにっこり。好仕上がりが見て取れる。

　久々のぶん対抗としたが、息がもてばグァンチャーレも首位有望。マイラーズCはラスト3F・10秒9-10秒3-11秒1(32秒3)という超高速ラップを、小差2着に渡り合った。安田記念もスローの上り勝負とはいえ、1400m通過は1分19秒5。58キロの重賞で、GI・0秒2差の4着は上出来。京都7Fの番組経験は1回しかないが(3着)、56キロ、平坦の京都なら一気呵成。

　モズアスコットは昨年のスワンS2着馬。秋の最大目標は次のマイルCSとされているが、23日の栗東坂路は、岩田Jとのコンビで51秒8-37秒5-11秒8という破格のタイムを計測。軽く促すだけでブッチギリ、陣営がイメージしていた以上に良化が進んでいる。

　マイスタイルは、この秋は7-8F参戦を表明。中距離2000mの函館記念を逃げ切るスピードとスタミナもあるが、この距離帯は京都金杯2着例が示すようにタメでひと差しが効く。

　追い切りがチグハグなぶん、連下としたが、スマートオーディンの阪急杯・上り33秒4の外一気が忘れられない。末一手ながら、昨年の優勝馬ロードクエストは、シュタルケがどう操るか。関西圏へ輸送してプラス体重で走れるようなら、キャナルストリートの一発が怖い。

　スワンSはスプリンタータイプが活躍した時期もあった。1990年代から2006年あたりまでは、その年の1200m重賞で好走した馬がよく馬券に絡んでいたと記憶している。ただ同様の該当馬で過去10年だと[0-2-1-19]。1番人気馬3頭、5番人気以内馬12頭でこの成績はやはり物足りない。

　一方で過去10年における距離短縮馬は[7-5-5-47]で、3番人気以内馬は[6-2-1-6]。回収率は単188%・複99%で崩れにくい。安田記念からの休み明け組だけでなく、京成杯AHや毎日王冠から来た馬にも好走馬はいる。

　今回距離短縮で上位人気ということだと☆モズアスコットがいるが、かなり勢いに乗っていた昨年に比べて今年はここまでいまひとつ。人気落ちも限定的となると軸にはしたくない。ここは◎グァンチャーレでいきたい。イエローマリンバなどがよどみのないペースを作ってくれてその直後に付けられれば、この馬の持続力+京都巧者ぶりが生きる。

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【混戦模様】1400mでは実に安定した結果を残している17ダイアトニック。スミヨン騎手に依頼して力が入る一戦。13キャナルストリートは左回りで実績があるが、陣営は右回りの方が良いとコメント。9トゥザクラウンは相性の良い鞍上に戻って。

※10/21時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　京都の芝1400mで行われるレース。このコースは直線が長いのでしっかり力を出せるコースなので脚質を問わず力のある子から狙いたいです。

　本命視しているのは、ロジクライです。好位からの競馬ができる子で前走は東京芝1600mの安田記念で3番手からの競馬で最後足りなくなりそれでも9着なら距離短縮で相手関係緩和のここはチャンス。芝1400mは過去に2度使い重賞で2戦とも3着と適性があるので楽しみです。

※10/18時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　安田記念4着が光るグァンチャーレ。序盤でハナに行きかけたところをアエロリットに奪われる場面もあり、もう少し伸び伸びと走らせてやりたかった印象。このメンバーなら主役候補。最近、鳴りをひそめているモズアスコットだが、いつ復活してもおかしくない実力馬。函館記念以来の実戦がこことなるマイスタイル。この距離短縮は面白い。ダイアトニックは久々でも全く問題なし。スミヨン騎乗は魅力だ。

※10/19時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　コース適性が高そうな馬を重視したい一戦。「“東京・京都、かつGI・GIIのレース”において7着以内となった経験がない馬」は2015年以降[0-0-0-32]と苦戦していました。

　また「前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.6秒以上だった馬」も2015年以降[0-0-0-27]。大敗直後の馬は評価を下げるべきでしょう。これらの傾向から強調できるのはデアレガーロ、グァンチャーレ、マイスタイルあたり。それぞれ楽しみです。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　マイルCSの前哨戦であると同時に、スプリンターズSからの間隔も中3週と適当なので、1200m路線を主戦場にする馬たちのための秋の目標レースという側面も持つ。マイラーかスプリンターか。休み明けの馬か使われてきた馬か。各馬の適性も思惑も様々なので、なかなかすんなりとは決着しないレースになっている。

1.格の違いがものを言う

　過去10年の勝ち馬の内9頭には、それ以前に重賞を勝った実績があった。その内GIウィナーが2頭、GIIウィナーが3頭。実績馬が別定斤量をはねのけて好走する傾向が強い。

2.近年は差し優勢

　11-14年の4年間は逃げ馬が毎年連対していたが、近年は差し優勢に変わっている。15-18年で毎年上がり3Fタイム1位の馬が連対しており、連対した8頭の平均4コーナー順位は9.1。4角5番手以内から連対したのは重馬場だった17年の2着ヒルノデイバローのみ。

3.中距離からの転戦馬に注目

　ここ3年の勝ち馬ロードクエスト、サングレーザー、サトノアラジンは2歳時にはクラシック出走を目指して中距離路線を歩んでいた。また、15年の勝ち馬アルビアーノは芝1800mのフラワーCを勝っていた。ずっと短距離ばかり使われている馬よりも、若い頃は中距離を使われていた馬の方が優勢となっている。

　スマートオーディンは今年の阪急杯を大外から出色の末脚で追い込んで優勝。それまでの不調が嘘かのような復活劇となった。続く京王杯スプリングCと安田記念は敗れたが、高速馬場の流れに乗れなかった面が大きく、開催が進んである程度時計が掛かるようになっている京都に変わって見直しは可能。また3歳時の京都新聞杯で3-4角の下りを上手に走れていたことから、京都コースに変わること自体がプラスとなる可能性も高い。

　ダイアトニックは京都1400mで4戦4勝。適性が高いことは間違いなく、また春のダービー卿CTで4着しているように重賞でも通用するめどは立っている。デアレガーロは今年の京都牝馬Sの覇者。一昨年も2着している。この馬も京都1400m巧者であり、ある程度時計の掛かる馬場もプラス。

　モズアスコットは昨年2着。近走は崩れてしまっているが、久々に1400mに距離短縮するここで巻き返せる余地はありそう。以下、昨年の本レース3着で今年の安田記念を4着したグァンチャーレ、この条件得意のアマルフィコースト、距離合いそうなマイスタイル。

【素質通用】未知の魅力に賭けるカタチとはなるが、17ダイアトニックを狙ってみたい。過去に見せているレース内容から、重賞のここでも十分に通用する力を秘めていそう。前もそれなりに流れるはずで、この鞍上も魅力的だ。相手は、10モズアスコットと07グァンチャーレの2頭を上位に。順当に決まる一戦とみて、ここは◎-○▲の馬連・馬単主体でいきたい。

【小波乱】モズアスコットはレース巧者。ダイアトニックは勢い十分。キャナルストリートは粘り強い。

平均値トップかつ前走同距離コースで114ならば◎ダイアトニック軸相当。スミヨン乗り変わりならば休み明けでもデキ十分とみていいだろう。だがほかにも110台から120まで出せる馬が揃っているのでカンタンじゃない。相手は○モズアスコットと▲グァンチャーレ。次いで☆ロードクエスト、△スマートオーディンに。

叩いた効果で復調ムードの10モズアスコットが有力。京都は実績がありうまく好位で運べればチャンス。次位は7グァンチャーレでスピード能力は高く先行策から抜け出す。▲は17ダイアトニックで確実にパワーアップしており変わり身は必至。