※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
他の牝馬限定ハンデ重賞と同様に
マーメイドSも波乱傾向にあるレースだ。ハンデ戦になって以降の13年で三連単の配当が10万円を超えたのは9回。条件戦を勝ち上がってきた馬、格上挑戦の馬にも好走のチャンスは十分にある。
1.枠順がポイント
顕著に内枠不利(過去10年で1枠の複勝率0%)のデータが出ている
鳴尾記念とは違い、
マーメイドSは1枠の成績が最も良く過去10年で(2・1・2・8)、複勝率は38.5%。しかし7・8枠も(4・3・3・30)で複勝率25%と優秀なように、外枠有利の傾向はある程度同様だ。
マーメイドSで1枠の成績が良いのは、
鳴尾記念に比べ多頭数の混戦になりやすく内を掬える差し馬にもチャンスが生まれやすいことが一つの大きな要因だろう。
2.大型馬は苦戦
過去10年で前走の馬体重が480kg未満だった馬の成績が(9・8・10・75)で複勝率26.5%と上々なのに対し、480kg以上だった馬は(1・2・0・39)で複勝率7.1%と明らかに苦戦している。内回りで行われる牝馬限定戦ということから、スタミナやタフさよりも器用さや一瞬の脚が問われやすいのも要因の一つか。大型馬は割り引いて考えたい。
3.ハンデにも注目
過去10年の成績を負担重量別に見てみると、最も成績が良く唯一単複共に回収率100%を超えているのが(6・3・2・22)で複勝率33.3%の53kg。また54、55、56kgも複勝率は20%を超えている。対して53kg未満だった馬の成績は(1・4・2・53)で複勝率11.7%と劣勢。53kg以上を背負う馬を中心視するのが良さそうだ。
スカーレットカラーは昨年冬の時期に調子を落としていたが、ようやく復調し前走を快勝。前々で立ち回れたことに成長がうかがえるし、デビュー以降30kgほど増えた身体の中身がようやく出来てきた印象だ。2歳時から内回り向きの機動力・
パワーを見せていたので、阪神2000mという舞台は申し分ない。
フローレスマジックは前走
福島牝馬Sで2着など、ここ3走は牝馬限定の重賞で差のない競馬を続けている。距離が長くなるのは歓迎なのであと一押しが利けば。
センテリュオはようやくオープンクラス入り。これまで連対を外したのが昨年の
ローズSのみと、安定感は抜群でスケールはこのメンバーでもピカイチ。舞台は合っているし、いきなり好勝負になる。
クィーンズベストは4歳になって以降13戦走って馬券を外したのは2度のみという堅実派。良くも悪くも相手なりという面はあるが、ここでも崩れない。以下、前走1000万下条件を好時計・好内容で押し切った
ダンサール、前走今回と同条件の1600万下で牡馬相手に堂々3馬身差を付けた
モーヴサファイア、ここ2走スムーズに立ち回れず自分の競馬が出来ていない
ランドネ。