【悠々】
マッチレスノヴェルが本格化急。
サンデーサイレンス産駒の母は芝1800mで2勝。近親には
マイルCSの覇者
トウカイポイントがいて、父は
ノヴェリスト、やや肌合いの硬質な鈍色の鹿毛馬。
デビューは2歳12月の中山・芝1800m。初陣の体重は444キロ、結果は2着だった(勝ち馬は次走
京成杯優勝)。次走の函館2000mの未勝利戦は1分59秒9という好タイムで2着。三戦目で待望の勝ち星をあげた。
前走の中山戦は、2番枠から内目の4、5番手で脚をため、向こう流しで徐々に外へと誘導。12秒2-12秒2-12秒1(3Fは36秒5)というレースラップを、漸次滑らかに加速し35秒8で外強襲。上りは最速、後続には2馬身半差。坂上から首と重心を低くして、悠々と鋭く伸び切った。
1分48秒9という走破タイムは、同日10R・
テイエムオペラオーC(2勝クラス)の1800m通過時計より0秒2速く、メインの
セントライト記念でさえ、逃げ切り勝ちを決めた
バビットの上りは11秒9-12秒4-12秒7(3Fは37秒0)。直線2Fは上がりがかかった日だった。リフレッシュ放牧で疲れも癒えた。前途は洋々、前進はあっても後退はない。
次位は
アカイイトの地力。
アクセルを踏む場面や動き出しがデリケートな追い込み馬だが、札幌の1800m戦など見ると、自己条件ならある程度仕掛けて行っても通じることがわかった。
勝負どころでワンテンポ遅れてしまうが、
ガロシェの差し込み。ポンと先手を奪えば
ファインスティール。
ルヴェルソー、
アップライトスピンなど、連下は拮抗。