【時計出色】レッドベルオーブが圧倒。

　新潟マイルの新馬戦はアタマ差2着に競り負けたが、二戦目はひと絞り。カリカリとした走りたがり屋の性格とはいえ、前半3Fのレースの入りは12秒7-10秒5-10秒8。スローの上り勝負が定番の現代競馬にあって、10秒台のHラップが2つも表れるのは、かなり珍しい。1000mも57秒2というHピッチで通過。道中終始ハミを噛み気味だったが、直線に入ってもグリップ力は衰えず。11秒8-11秒7-12秒4(3Fは35秒9)というパワーラップで後続を3馬身半差に完封、1分33秒1のレコードが点灯。2歳秋のレースとすれば、精度およびハードさは、近年でもまれ。燃える気性が自らを苦しめるような、自家中毒さえ起こさなければ、兄レッドベルジュールに続きデイリー杯制覇濃厚。

　本線はホウオウアマゾン。レッドベルオーブと同日の野路菊Sは、レッドのレースとは違い前半1000mは61秒3の緩ペース。前半楽をしていたぶん、上りが速くなるのは当然だが、3Fのラップは11秒6-10秒9-11秒6。坂越えの中京で、残り2Fめの10秒9という数字は、能力のひとつの目安になる。母は京都牝馬S優勝、ヴィクトリアマイル2着。母の弟カレンミロティックは、宝塚記念2着、天皇賞(春)2着。成長力も備えている。

　カイザーノヴァは、馬体を汗びっしょりにしながらも、クローバー賞は外一気。この組み合わせなら多少イレ込みがキツくても連下争いには食い込める。末脚勝負を学んだスーパーホープ。シティレインボーなど、3連単の3着争いは伯仲。

　京王杯2歳Sが18頭立てだったのに対し、こちらは8頭立て。しかも先週中ごろまでは想定4頭とか、そういう状況だった。もともとここを狙っていた中から◎ホウオウアマゾン。デビュー前から評価の高かった馬だし、内枠+前へ行ける脚質もよい。ここは小細工せず1着固定で。

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【一騎打ち】前走はスローに落としての逃げ切りと、見た目は地味でも上り最速と中身が濃かった1ホウオウアマゾン。2レッドベルオーブは未勝利勝ち直後だが能力は重賞級なのは明らか。その分、次のGIに余力を残していると見て対抗へと評価を落とした。ほぼ2頭で決まるか。

※11/8時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　阪神芝1600mで行われるGII戦。キャリアがまだ浅い2歳戦で私が重視しているのは、追い切りで走りが良化しているかどうかです。使われつつ良くなってくる子と、新馬戦から成長が見込みにくい子をしっかり見極めて買っているので、直前の追い切りがいい子は積極的に狙います。

　本命視しているのは、ホウオウアマゾンです。デビューしてから底を見せていない子で、前走の野路菊Sでは積極的に逃げて終いまでしっかり脚を使い勝ち切り。阪神芝1600mは2度使われて連対を外していない経験豊富で得意なコース。馬っぷりもいい子でこれからの成長にも期待が持てる一頭でしょう。

※11/8時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　中京のマイル(未勝利戦)をレコードで制したレッドベルオーブ。高い能力の表れと受け取っていい。坂で踏ん張り、坂上でグッと前へ。阪神コースも問題なくこなせるはず。道中で動く機動力も内回りで頼りになる。

　ホウオウアマゾンは野路菊S勝ち。スローペースに助けられたとはいえ、逃げて上がり最速は高い能力の証明。後続は手も足も出なかった。勢いに乗った印象だ。

　スーパーホープは未勝利を勝ったばかりだが決め手は上々だ。

※11/8時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　1600mのレースか、京都・阪神で施行された1マイル前後のレースに実績がない馬は不振。「“JRA、かつ1600mのレース”において4着以内となった経験がない、かつ“京都・阪神、かつ1400-1800mのレース”において2着以内となった経験がない馬」は2014年以降[0-0-0-18]と苦戦していました。

　さらに「前走の条件が“JRAのレース”、かつ前走の上がり3ハロンタイム順位が3位以下だった馬」は2014年以降[0-1-1-18]、「前走との間隔が中3週以内だった馬」は2014年以降[0-3-1-21]。直近のレースぶりや臨戦過程に不安のある馬は過信禁物と見るべきでしょう。

　注目はホウオウアマゾン・レッドベルオーブの2頭。いずれも特に不安要素が見当たりません。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　秋競馬最初の2歳重賞として10月に行われていたのが、14年に朝日杯FSの前哨戦として施行時期が11月に繰り下げられた。2歳重賞としては数少ないGIIで、後のGI馬を多く輩出してきた伝統の一戦ではあるが、同時期の2歳重賞にメンバーが分散するようになってからはやや重要性は薄れつつある。

1.前走の格は関係ない

　昨年は新潟2歳Sで2着だったペールエールが1番人気で3着に敗れ、前走新馬と未勝利だった馬がワンツー。また、17年は新潟2歳Sを勝って1番人気に推されたフロンティアが4着に敗れ、前走新馬の馬が馬券圏内を独占した。それまでの実績はあまり関係がない。

2.後半の脚が使えるか

　過去10年、前走の上がり3ハロンタイムが1位だった馬が連対率26.7％、2位だった馬が24.0％なのに対し、3位は12.5％、4-5位は9.1％、6位以下は0.0％。後半の脚をしっかり使える馬が活躍する傾向にある。

3.ディープインパクト産駒の庭

　2010年1月から前開催までの約10年間に阪神芝マイルで行われた2歳戦の成績を、種牡馬の着別度数順で見てみると、父ディープインパクトの馬が圧倒的で連対率34.8％、複勝率48.7％。次点は父ハーツクライで連対率21.8％、複勝率33.3％。

　レッドベルオーブは前走外から来られて先頭に立つのが早くなったが、それにしても強い内容で完勝。従来の中京芝マイルの2歳レコードを1秒1も縮めて初勝利を飾った。昇級は関係なさそうで、少頭数ならここも勝ち負けだろう。

　ホウオウアマゾンは良血のキングカメハメハ産駒で現在2連勝中。逃げる競馬でもしっかり末脚は使えており、引き続き期待できそうだ。カイザーノヴァは阪神合いそうで、距離延長もプラスだろう。ただ、モーリス産駒であるから休み明けがどうか。

　スーパーホープは前走内容と血統背景からして揉まれる競馬が苦手なタイプだろう。少頭数になるのは追い風で、後は外目の枠を取れれば好走も期待できるだろう。

【順当決着】未勝利戦を勝ち上がった前走が素晴らしい内容だった、02レッドベルオーブを本命に推す。あのペースを先行して上がり最速で押し切ったのだから、能力は相当なモノ。阪神芝の馬場バイアスも味方となる。相手は、01ホウオウアマゾンと03スーパーホープの2頭を上位に。堅く決まる一戦とみて、◎-○▲の馬連・馬単主体で勝負したい。

【小波乱】レッドベルオーブはレースセンスがいい。コスモアシュラは距離短縮で踏ん張る。立ち回りがうまいホウオウアマゾンが続く。

初戦は74でも一応馬券にはなっていたが、なんと2戦目に同距離で105という数字を叩き出して勝っている◎レッドベルオーブ。その差31。この跳ね方には大物の予感さえある。相手探し。○カイザーノヴァ、▲ホウオウアマゾン。次点で☆スーパーホープ。

前走レコード勝ちで快勝した2レッドベルオーブが主力。開幕週の良好な馬場なら持ち味の切れ味が引き出せる。次位は1ホウオウアマゾンでスピード能力は高く先行策からチャンス。▲は3スーパーホープで末脚は鋭く状態面の上積みが見込めるなら期待できる。