11R

天皇賞(春)

15:40発走 / 芝3200m (右 外 A) / 天候:曇 / 馬場:稍
1回 京都 4日目 サラ系4歳以上 オープン       (国際)(指) 定量 17頭
本賞金:22000,8800,5500,3300,2200万円
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ラップ理論を駆使 丹下日出夫の予想

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丹下日出夫

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

3

相手

1

2

6

12

13

16

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

3

2着

13

相手

1

2

6

12

16

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

3

2着

1

相手

2

6

12

13

16

30通り 各100円

丹下日出夫の見解

【震撼】タイトルホルダーイクイノックスと肩を並べる現日本競馬を代表する巨人。中長距離界シーンの力量はずば抜けている。3歳クラシックは皐月賞2着、ダービー6着。ひと夏越えた菊花賞は2着に0秒8差の堂々の逃げ切り。明け4歳緒戦の日経賞は八分の造りゆえ際どい勝利となったが、ひと叩きした天皇賞(春)は、前半1000mが60秒5、続く1000mは63秒1、そして最後の1000mは60秒0。11秒9-11秒5-11秒7という快ラップでまとめ7馬身差独走を果たした。

 盾がピークかと思いきや、宝塚記念は1000m通過・57秒6-2000m通過・1分57秒3。後半5Fめから先頭に並びかけ、11秒9-11秒5-11秒7とピッチを上げ、後続の脚をなし崩しに封じ込めた。終い2Fはさすがに12秒0-12秒4を要したものの、上り36秒1はメンバー中最速。アーネストリーが保持していたレコードを0秒4更新する2分9秒7という快記録で、日本競馬の中長距離史上に名を刻んだ。

 凱旋門賞はレース史上でも稀な超のつく豪雨。執拗なマークにもさらされスタミナを削がれたが、直線を向いたときは一瞬もしかして? ――オルフェーヴルエルコンドルパサーは別格として、そのほかの日本馬ではもっとも内容の濃い凱旋門賞だったように思う。

 ただ、極限の不良馬場を力走した反動は大きく、有馬記念の頃は血便が出た? (笑)。身体も闘志もこぢんまり、条件クラスの馬のように小さく萎んでしまった。歴史に名を残すGI馬たちも、多数の馬がどこかでピークを過ぎる。明け5歳となった日経賞の印は対抗。〇を打って半信半疑で見守るしかなかったが、重心低く、一糸乱れることのないフォームで不良馬場を捉え、水分をたっぷり含んだ中山の坂を、ラスト2F・11秒9で駈け上り後続を子ども扱い。最後手綱を緩めたため終い1Fのラップは12秒4に終わったが、2着には1秒3差。

「震撼」という言葉は、あの場面に使うのだろう。強さの質やレベルがちょっと違っていた。調教タイムは有馬記念当時と数字的には変わっていないが、地を捉えるグリップ力、力強い首使いと推進力は有馬の比ではなく、昨年春の上昇過程と同様かそれ以上のコンディションが整った。週末は雨、重馬場もスイスイ、加えて枠はロスなく運べる3番。ライバルたちが馬場に泣けば、今年も圧勝の天皇賞となるかもしれない。

 相手は4歳・菊花賞上位勢。一番手にはボルドグフーシュを指名。菊花賞は前半1000m通過・58秒7というHペースの上に立ち、ラスト4Fめから11秒9-11秒9-12秒2-12秒9。肉を切らせて骨を断つ心を揺さぶるHレベル決着となったが、ハナ差及ばず2着惜敗。ただ、3分2秒4は同じ阪神3000mで行われた前年のタイトルホルダーより2秒2も速く、高速の菊花賞を勝ちあがった4歳馬は、オルフェーヴル然り、ゴールドシップ然り。有馬記念でも勝ち負けを演じており、記録通り最速の上りで2着に駈けこんできた。

 前哨戦の阪神大賞典は1000m通過が64秒9の超スロー。終い1000mのレースラップはすべて11秒台、ラスト3Fは11秒4-11秒3-11秒7(34秒4)。上りだけの瞬発力勝負に0秒3差遅れをとったものの、体型的にややトモが流れ気味。トップスピードに入るためにはどうしても助走時間が必要となるが、天皇賞のペースはきっと甘くはならない。1Fとはいえ3000mよりは3200mのほうがよりスタミナと持久力を問われ、重適性は不明ながら、パンパンの良よりは湿ったパワー馬場のほうが連対確率は高くなる。

 道悪対応が微妙だが、良馬場で施行されればジャスティンパレスは首位も有望。神戸新聞杯を境に本格化、乱ペースの菊花賞も勝ち馬に準ずる形で積極的に推し進め、最後は3着に力尽きたものの、もがき盛り返す素振りは胸を打った。有馬記念菊花賞3着激走の疲れもたまっていたか。1000m通過・61秒2という緩ペースにも我慢が効かず、勝負どころでフォームがバラバラになってしまったが、リフレッシュ期間を設け阪神大賞典はキャリア最高の472キロに大幅にビルドアップ。狭いインに押し込まれても我慢が効き、残り1Fで馬群を断ち割り2着に0秒3差の完勝を果たした。半兄パレスマリスベルモントSなど北米重賞6勝を挙げた、成功力を備えたタフな名馬だった。中間の追い切り等をみても、さらなる進化が見て取れる。

 菊花賞アスクビクターモアも、〇▲と力量はほぼ互角。皐月賞5着、ダービー3着、菊花賞はレコ勝ち。中長距離界の道程は文句なし。日経賞は身体の造りはほぼ満点。しかし気負いが空回り、まさかの出遅れ。本来渋った馬場も、そう苦にするタイプではなく、内外いろいろコースを探したけれど、シンガリ近くから追い上げる機会をまったく得られず。9着に沈没は致し方ない。しかし馬はまったく傷んでいない。休み明けをひと叩き、ガス抜きは完了。立ち回りは自在、持続力ある先行力は、ふたを開けたら直線平坦の京都にドンピシャかもしれない。

 雨量が多くなるにつれブレークアップが俄然ダークホースに浮上。阪神大賞典はバテるどころか58キロで伸びていた。条件戦ながら稍重で2勝、重馬場の中山2200m楽勝歴があり、首位はどうかだが2着争いの最大の伏兵となる。シルヴァーソニックは、レーンJとのコンビでステイヤーズS、サウジの3000mを胸のすく好騎乗でV2。ステイゴールドオルフェーヴル系の味わい深さと面白さを伝える7歳馬です。ただ、雨は一粒でも嫌とか? 噂なんかほとんど信じないが、うーん。枠は外、雨だとさらに悩む。

至高の頭脳 須田鷹雄の予想

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須田鷹雄

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
3連単フォーメーション
1着

3

2着

1

相手

2

6

13

16

4通り 各900円
3連単フォーメーション
1着

3

2着

2

6

13

16

相手

1

4通り 各900円
3連単フォーメーション
1着

3

2着

2

相手

6

13

16

3通り 各400円
3連単フォーメーション
1着

3

2着

6

13

16

相手

2

3通り 各400円

須田鷹雄の見解

 長距離適性「だけ」がある馬は信用しづらいレース。◎タイトルホルダーは昨年のこのレースや3歳時の菊花賞だけでなく、宝塚記念を勝ってきたことで評価せざるをえなくなった。1着か大敗かという馬で、崩れるリスクも見込まねばならないが、逆に買うならば同馬が1着の組み合わせだけ買えばよいという分かりやすさもある。今回は内枠を引き、他の逃げ候補が外枠に入ったので、レースもしやすいだろう。

 問題は相手。京都に戻ったということで絶対に買いたい1枠1番に2番人気の○ジャスティンパレスが入ってしまった。GI勝ちがないまま上位人気になる馬というのはこのレースで歓迎できるパターンではないのだが、枠順だけで買わざるをえない。

 内枠重視という趣旨で▲ディープモンスターもヒモ馬として重視する。ここまでの戦績を見ると、イメージ以上にステイヤーなのかもしれないという気もする。

徹底データ分析 コンピューター予想の予想

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コンピューター予想

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単BOX

1

10

13

17

12通り 各400円

3連単BOX

1

10

13

17

24通り 各200円

コンピューター予想の見解

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負!

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

※netkeiba.comのスマートフォン版・競馬総合チャンネルでは、プレミアムコースにご登録されますとご利用頂けます。

高配当もズバリ! netkeiba関西本紙の予想

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netkeiba関西本紙

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

13

相手

1

2

6

11

12

14

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

13

2着

6

相手

1

2

11

12

14

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

13

2着

1

相手

2

6

11

12

14

30通り 各100円

netkeiba関西本紙の見解

【混戦模様】前哨戦の戦いとしては、負けたとはいえ良いレースが出来ていた13ボルドグフーシュ有馬記念イクイノックスに迫った脚は、このメンバー屈指の存在。前走負けたことで人気が落ちるならば、馬券的にはかなり好材料。川田騎手も先週はイマイチだったが、京都2週目でコツをつかんでくるはず。6アスクビクターモアは前走大敗も、敗因は道悪の1点に過ぎる。適性がないだけなので、惜敗も大敗も同じ。雨が降っても、改装したての京都競馬場なら前走のようなことはない。1ジャスティンパレスは前走ルメール騎手が完全に手の内に入れていた。よっぽど相性が良いのだろう。

元騎手ならではの視点、展開重視 鈴木麻優の予想

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鈴木麻優

予想印
13ボルドグフーシュ(3人気)

鈴木麻優の見解

※4/23時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 阪神芝3200mで行われるGI戦。

 本命は、ボルドグフージュです。前走の阪神大賞典では外から早めに追い出した分、内でじっくり脚をためていた勝ち馬をとらえ切れなかったものの、しぶとく脚を使えていた点は好印象。200mの距離延長での逆転に期待します。

競馬記者の決断 鈴木正の予想

鈴木正の見解

※4/23時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 ボルドグフーシュにチャンス到来。阪神大賞典は遅い流れになって最後は瞬発力勝負。もっとスタミナ、地力を問われた方が良かった。スタートを決め、それなりに速い流れになれば地力の高さを見せつける。坂を使って仕掛けられる京都コースも合うのでは。対抗はタイトルホルダー日経賞が完勝。不良馬場快走の反動がなければ首位争い。アスクビクターモアも逆襲が当然ありうる。スタートを決めることが条件になる。ディープボンドも見限れない。

魅せるデータ力 伊吹雅也の予想

伊吹雅也の見解

※4/23時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 キャリアの浅い馬が中心。「出走数が20戦以上の馬」は2019年以降[0-1-0-23]と苦戦しています。

 あとは直近のパフォーマンスも素直に評価したいところ。「前走の着順が5着以下・競走中止だった馬」は2019年以降[0-0-0-22]、「前走の4コーナー通過順が7番手以下だった馬」は2019年以降[0-0-0-23]でした。

 なお「“前年以降、かつJRA、かつ3600m未満、かつGI・GIIのレース”において1着となった経験がない馬」は2019年以降[1-0-2-40]で、3着内率が7.0%どまり。しばらく勝ち切れていない馬はもちろん、GIIIやオープン特別のレースを主戦場としてきた馬も、基本的には疑ってかかるべきでしょう。ちなみに、3着以内となった3頭は、いずれも“前年以降、かつ東京芝2500m未満、かつGI・GIIのレース”において6着以内となった経験があった馬です。

 ジャスティンパレスタイトルホルダーあたりも有力だと思いますが、より積極的に狙ってみたいのはブレークアップ。コース替わりはプラスに働くはずですし、特に不安要素が見当たりません。

最速予想 netkeiba編集部の予想

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netkeibaデスク

netkeiba編集部の見解

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 京都は3コーナーに高低差約4mの坂があり、これをどう乗り越えるかが好走のカギを握る。2度通過することになる3200mならなおさらだ。トリッキーなコースであるから、馬の適性はさることながら、乗り役のリードに依る面も大きいはず。この点、馬の京都適性を事前に見極めるのが困難である今年に関しては、騎手の京都実績を重視して予想してみるのも一つの手だろう。

1.前走4角位置に注目

 京都開催だった直近の10回で、前走の4角で1番手だった馬は[1-2-0-8]とあまり活躍しておらず、勝ち切ったのはキタサンブラックのみ。また、4角7番手以下だった馬も[0-4-2-55]で複勝率9.8%しかない。好位から中団までに控える競馬をしてきた馬を狙うのが良さそう。

2.種牡馬系統別の傾向

 京都開催だった直近の10回で、勝ち切った10頭はすべて父系がいわゆるサンデーサイレンス系の馬で、2着も8頭がサンデーサイレンス系だった。対して、キングカメハメハが代表的ないわゆるミスタープロスペクター系の馬は、30頭出走するも、馬券圏内に入ったのは1頭のみ。3年前でデータが止まっていて近年のトレンドが反映されていないためあくまで参考程度だが、以前は血統の傾向がはっきり出ていたのは確か。

3.騎手の成績

 2001から2020年の20回に関して騎手別の成績を見てみると、5回以上騎乗した現役騎手で複勝率上位は、上から武豊騎手C.ルメール騎手、松岡正海騎手横山典弘騎手池添謙一騎手。今回騎乗予定なのは武豊騎手C.ルメール騎手、横山典弘騎手の3名だ。

 マテンロウレオは前走の大阪杯で見せ場十分の4着に好走したように、GIでも上位と互角に戦えるまでに成長している。距離に関しては分からないが、インを捌けることから京都替わりがマイナスということはなさそうで、横山典弘騎手の継続騎乗なら一発の魅力がある。

 ジャスティンパレスは距離に不安はなく、おそらく京都も合う。ルメール騎手とのコンビなら大崩れは考えづらい。タイトルホルダーは血統面、脚質面からして京都が合わない可能性もある。ただ、能力だけ見れば抜けており、完全に軽視はできない。

 ボルドグフーシュは叩き良化型にしても、阪神大賞典は負け過ぎ。今回は過剰人気だろう。以下、武豊騎手が騎乗するヒュミドール、前走はレースになっておらず参考外のアスクビクターモア、出走馬の中では京都適性高いディープボンド

前半3ハロン理論 小林誠の予想

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小林誠

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

6

相手

1

2

3

7

13

16

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

6

2着

3

相手

1

2

7

13

16

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

6

2着

1

相手

2

3

7

13

16

30通り 各100円

小林誠の見解

【三つ巴戦】実績で勝る03タイトルホルダーだが、同時に過剰人気であるのも間違いなし。01ジャスティンパレスや06アスクビクターモアとの能力差が、そこまで大きいという印象はない。ならばここは、京都芝の適性が高いディープインパクト産駒が逆転するほうに賭けたい。本命に選んだのは、昨年の菊花賞馬である06アスクビクターモア。◎-○▲の馬連・馬単主体で勝負したい。

アグレッシブ予想 藤村和彦の予想

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藤村和彦

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

2

相手

1

3

6

8

9

13

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

2

2着

1

相手

3

6

8

9

13

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

2

2着

3

相手

1

6

8

9

13

30通り 各100円

藤村和彦の見解

【小波乱】ディープモンスターは条件が合う。切れ味があるジャスティンパレスが対抗。タイトルホルダーは先行力十分。

“絶対数感”の持ち主 大石川大二郎の予想

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大石川大二郎

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

1

相手

3

6

11

12

13

16

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

1

2着

3

相手

6

11

12

13

16

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

1

2着

6

相手

3

11

12

13

16

30通り 各100円

大石川大二郎の見解

G1天皇賞春。芝3200m戦。京都は日曜日朝まで雨予報。馬場がどうなるかはわからないがパンパンの良馬場でないだろう。さらに多くの馬にとって初京都経験となる点がどう出るか。平均値圧倒は○タイトルホルダー。それでも期待あるのは平均値2位並び◎ジャスティンパレス。馬場悪化し過ぎなければ最後にディープ産駒のキレが活きるはず。次点にもディープ産駒の▲アスクビクターモア。一発☆ボルドグフーシュ。食い込める△選びも難しい。

元祖“情報” 田沼亨の予想

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田沼亨

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

1

相手

2

3

6

7

13

16

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

1

2着

3

相手

2

6

7

13

16

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

1

2着

13

相手

2

3

6

7

16

30通り 各100円

田沼亨の見解

大幅にパワーアップしてきた1ジャスティンパレスを推す。阪神大賞典を快勝して上積みは必至ならチャンス。次位は3タイトルホルダーで昨年の覇者で積極策から逃げ切りは十分。▲は13ボルドグフーシュで長丁場は堅実で好走は必至。

厳選予想 ウマい馬券