※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
上半期の
グランプリとして年末の
有馬記念と対をなす存在だが、秋の古馬中距離路線が
天皇賞(秋)、
ジャパンC、
有馬記念とある程度定まっているのと対照的に、
宝塚記念に至るローテーションはバラエティに富む。様々な臨戦過程の馬が一堂に会するのが
宝塚記念の面白さであり、また難しさでもある。さらに今年は京都での開催となり、その部分も含めて検討していきたい。
1.今年は前走・
天皇賞(春)組に注目したい
過去10回の前走レース別成績を見てみると、
天皇賞(春)が3勝、
大阪杯が2勝、
ドバイシーマクラシックが2勝となっていてそれほど差はないが、今年は京都開催ということもあって、同じ京都コースで行われた
天皇賞(春)組に注目したい。また、京都実績も重視したいところだ。
2.前走着差
過去10回で、前走着順を見ると6から9着の馬でも[2-3-4-36]と悪くない、むしろ複勝回収率でも100%を超えているが、前走の勝ち馬との着差で見ると1.0秒以上負けている馬は[0-1-0-25]と壊滅的、0.6秒から0.9秒差で負けている馬は[0-3-2-24]と、着には来れても勝ち馬はいない。前走の着差は負けていても0.5秒以内というのが好走の最低条件だ。特に0.2秒以内の馬には注目したい。
3.現在の京都の馬場傾向、週末は雨予報
先週の京都芝の傾向を見ると、極端ではないがそこそこの位置取りは欲しいところ。直線一気の競馬というのは厳しく、好位に付けながら長く脚を使えるタイプが好走していた。また、今週末は雨予報ということもあり、よりスタミナを問われる馬場になる可能性が高い。4角までに好位に付けつつ、スタミナがあって道悪をこなせるタイプが理想だ。
ブローザホーンは
天皇賞(春)で2着。勝ち馬の
テーオーロイヤルが圧勝だったので、0.3秒差をつけられているが、3200mだったことを考えると許容範囲だろう。京都コースは
日経新春杯の勝ち星もあり、道悪は条件戦だが圧勝があり、“鬼”と言っても良いくらい。早目に動く競馬もできるので、今の馬場も合いそうだ。GI初戴冠を期待したい。
プラダリアは京都のGIIを2勝。コース相性が良い。特に
京都記念では
ベラジオオペラを負かしていて、距離適性も高いと言えるだろう。道悪も
ディープインパクト産駒の割にこなしている。一線級相手では勝ち切れていないが、この条件適性を武器に勝ち負けに持ち込めて良いだろう。
その他、前走よりも更に条件が合いそうな
ローシャムパーク、スタミナ豊富な
ディープボンド、昨年の
天皇賞(春)の覇者
ジャスティンパレス、
大阪杯を勝っている
ベラジオオペラ、そして道悪がどうかも能力は随一の
ドウデュースあたりも好走の圏内。