10R

有馬記念

15:25発走 / 芝2500m (右 A) / 天候:晴 / 馬場:良
5回 中山 8日目 サラ系3歳以上 オープン       (国際)(指) 定量 16頭
本賞金:20000,8000,5000,3000,2000万円
  • Course コース詳細
  • IPAT連携

 井崎脩五郎の予想

井崎脩五郎の見解

・前走、ジャパンCで1秒以上の着差をつけられていた内国産馬
※中山過去10年[0-0-0-23]
●2011年該当馬→ヴィクトワールピサ(8着)、キングトップガン(13着)、ペルーサ(取消)
○2012年該当馬→ローズキングダムエイシンフラッシュオウケンブルースリ

・6枠から8枠に入った、前走3番人気以下馬
※中山過去10年[0-1-1-39]
●2011年該当馬→トーセンジョーダン(5着)、レッドデイヴィス(9着)、アーネストリー(10着)、ジャガーメイル(11着)
○2012年該当馬→トゥザグローリーオウケンブルースリビートブラックナカヤマナイト

・外国産馬と外国人ジョッキー騎乗馬をのぞく、前走G1以外に出走していた馬
※中山過去10年[0-0-1-31]
●2011年該当馬→ヒルノダムール(6着)、レッドデイヴィス(9着)
○2012年該当馬→アーネストリーネヴァブションダイワファルコンルルーシュ

・騎手が乗り替わる馬をのぞく、前走ジャパンCで4着以下だった馬
※中山過去10年[0-0-2-25]
●2011年該当馬→トゥザグローリー(3着)、ヴィクトワールピサ(8着)
○2012年該当馬→ビートブラック

・前走、菊花賞に5番人気以下で出走していた馬
※中山過去10年[0-0-0-4]
●2011年該当馬→該当なし
○2012年該当馬→スカイディグニティ

2011年残った馬→オルフェーヴルエイシンフラッシュルーラーシップブエナビスタローズキングダム

【2011年結果】
1着:オルフェーヴル(○)
2着:エイシンフラッシュ(○)
3着:トゥザグローリー(×)

2012年残った馬→オーシャンブルートレイルブレイザールーラーシップダークシャドウゴールドシップ

2012年下半期[星取り表]:●●●○●○●●●●●△○○●△●●△●○×○●●

須田:というわけで、今年もついに最終週。先週の朝日杯フューチュリティSがハズレでしたので、黒星2連発という最悪の状況でフィナーレを迎えることになりました。

井崎:外枠ネタで消したロゴタイプだったけど、鞍上にうまく乗られちゃったからなあ。でも大丈夫、最後はキッチリ決めてみせるから!

須田:そんな与太を飛ばしても、そうそう信じてもらえるワケがないじゃないですか。見てくださいよ、この黒い下半期の星取り表を!!

井崎:いやあ、導入するときから嫌な予感はしてたんだが、案の定というか(笑)。とくに序盤の当たってなさときたら、我ながら酷いとしか言いようがないね。

須田:11戦2的中の後にトリガミとか、切腹モンですよホントに。まだ有馬記念が残っているとはいえ、誰がどう見ても大負けなのは確実ですからねえ……。

井崎:ふと怖くなったんだが、まさかこの結果、来年になっても残したりしないよな?

須田:星取り表のシステム自体は継続しますが、さすがにこんなみっともない結果を晒しておくわけにはいかないですよ(笑)。なので安心して、有馬を当ててください。

井崎:いや、この5頭で大丈夫という手応えはあるんだよ。ジャパンC組の取捨もキッチリできてるし、組み合わせ次第では夢馬券まで狙えるラインナップだからな。

須田:その可能性があるのって、オーシャンブルートレイルブレイザーダークシャドウの3頭で決まった場合だけじゃないですか。さすがにソレは厳しくないですか?

井崎:そりゃ、ゴールドシップルーラーシップが両方飛ぶってなると期待薄だろうな。でも、その2頭ですんなり決まるほど順当とも思えないしさ。

須田:それは確かに言えてますね。ただ気になるのが、最初の消去ネタでいきなりエイシンフラッシュが消えている点なんですよ。昨年の2着馬、消して大丈夫ですか?

井崎:しかも天皇賞・秋の勝ち馬だしな(笑)。消した馬のなかでいちばん来そうなのがエイシンフラッシュだというのは、まったくの同感だねえ。

須田:それでもあくまで消す、と。

井崎:ジャパンCで付けられた着差がジャスト1秒0とはいえ、過去10年で1頭も馬券に絡んでないパターンだからな。ただ、気になるのがエイシンフラッシュって……。

須田:ええ、内国産馬とはいっても、キングズベスト産駒の持ち込み馬ですからねえ。前走1秒6差から巻き返したシンボリクリスエスのように、あっさり勝つケースもあるかと。

井崎:そうなんだよなあ、そこが気がかりなんだよ。そもそも有馬記念って、ちょっと不思議なくらいマル外が強いレースだったりするし。

須田:あとは、2番目の「外枠ネタ」で消したトゥザグローリーナカヤマナイトも、扱いが難しいところ。いずれもかなりのコース巧者ですが、本当に消して大丈夫です?

井崎:……タブン。

須田:いやいや、そんな不安そうな顔で言われても困りますって(笑)。ついさっきまで大丈夫とか言ってた勢いはどこへ行ったんですか!

井崎:須田クンが嫌なところばっかり突いてくるからだよ(笑)。でもまあ、過去の傾向にしっかり合致してるのは間違いないし、けっこうイケるはず……なんだけどなあ。

須田:うーん、どうにも期待薄といった印象ですなあ。奇跡でもまぐれ当たりでもいいので、最後くらいはバシッと決めていただきたいものです。

井崎:それでは、ちょっと早いけどメリー・クリスマス
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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

2

1点 1000円

馬連BOX

2

8

13

3通り 各1000円

3連単フォーメーション
1着

2

2着

8

9

13

相手

3

6

8

9

10

11

13

18通り 各200円
3連単フォーメーション
1着

13

2着

2

8

相手

2

3

6

8

9

10

11

12通り 各200円

東大ホースメンクラブの見解

 今週日曜日のメインレースは、暮れの大一番、有馬記念(GI)です。

 オルフェーヴルジェンティルドンナの2強不在でにわかに混戦ムードが漂う一戦となりましたが、2012年の有終の美を飾るべく、予想していきたいと思います。

 2012年の漢字が「金」だったこともあいまってか、2冠馬ゴールドシップが1番人気の支持を集めていますが、ここで気になるデータがあります。

 過去10年の有馬記念の勝ち馬の4角位置を見ると、10頭中7頭までが5番手以内、10番手以内となると全ての勝ち馬が該当してるのです。

 後方待機が常套のゴールドシップのレースぶりを振り返ると、鞍上の好判断で内をすくった皐月賞はきわめて稀なケースですし、菊花賞のような強気で早めの競馬を一線級の古馬相手に再現できるかというと不安がぬぐえません。

 よって、ゴールドシップは取りこぼしの可能性も考慮して▲の評価とし、コースロスの少ない内側で早めの競馬ができそうな馬を探してみたいと思います。

 本命に浮上したのは、1枠2番エイシンフラッシュです。前々走の天皇賞(秋)で復活を印象づけた同馬ですが、有馬記念は昨年も道中5番手からオルフェーヴルの2着を確保した得意レース。鞍上のM・デムーロ騎手は2010年にヴィクトワールピサ号で先行し後方から急追したブエナビスタをしりぞける競馬をしており、まさに適鞍といえるでしょう。

 対抗は8番のトレイルブレイザー。圧倒的1番人気のダークシャドウを振り切った京都記念のようなレースを期待します。実績で見劣る感がありますが、昨年のジャパンCでは勝ち馬から0秒4差の4着に健闘しており、軽視は禁物です。

 ▲のゴールドシップを挟んで、△には2頭、9番ルーラーシップと11番トゥザクローリーをおさえます。ルーラーはゲート出の悪さゆえの甘さが目につきますが、それでもこのメンバーの中で実績はトップクラス。トゥザグローリーは過去2年、人気薄ながら3着に入っているように有馬を得意としている1頭。警戒したほうがいいでしょう。

東大ホースメンクラブ sonic

 望田潤の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

2

-

13

1点 3000円

馬連

2

-

3

1点 2000円

馬連流し

2

相手

8

9

10

11

14

5通り 各1000円

望田潤の見解

 前半は各馬様子をうかがってスローも考えられるが、ゴールドシップルーラーシップも勝ちにいくには外に持ち出して早めロングスパートしかないし、そうなるとビートブラックをはじめ前の組も突っ張るしかないから、上がり5Fぐらいの機動力と持続力の両方が問われる競馬を想定。

 ◎エイシンフラッシュはハイペリオン血脈とドイツ血脈主体の配合で、春天で2着したようにスタミナそのものはあるのだが、母が持つレッドゴッド≒ステイアットホーム4×5のニアリークロスの影響で動きが無駄がなく俊敏で、トップスピードに乗るのが速いというのがもう一つの長所だ。

 だから直線の長いコースだとスローになったほうが加速力で好走しやすいのだが、内回り向きの機動力も十分なのは有馬2着や宝塚3着や大阪杯2着などを見ての通りで、単なるスロー専門ならば春天や宝塚や大阪杯で好走できるわけがない。

 そしてヴィクトワールピサをはじめ、ダイワメジャーネオユニヴァースロゴタイプグランプリボスと、中山で機動力ある馬に乗せたらミルコの右に出るものはおらず、ゴールドシップが捲りきれるかきれないかのところを、インから切り裂いてくるのはこの馬だ。

 井内利彰の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

6

1点 1200円

複勝

6

1点 4000円

3連単フォーメーション
1着

6

2着

2

4

9

13

相手

2

4

7

9

11

13

14

15

28通り 各100円
3連単フォーメーション
1着

2

9

2着

6

相手

2

4

7

9

11

13

14

15

14通り 各100円
3連単フォーメーション
1着

2

9

2着

2

4

9

13

相手

6

6通り 各100円

井内利彰の見解

 中山芝2500mで行われる有馬記念で絶対に譲ることができない調教条件、それが『トラックもしくは併用系統の調教タイプを本命にする』ということ。

 過去11年の1着馬で坂路単一調教だったのは、2008年ダイワスカーレット、2011年オルフェーヴルがいますが、前者は調教タイプこそ坂路単一でしたが、1週前追い切りをCWで行って、速い時計を出していました。また後者は超スローペースの走破時計は条件クラス以下というレースで、あれだけ馬群が固まってしまうと、坂路単一でも十分に立ち回ることができると分析しています。

 それゆえに☆ゴールドシップを本命にすることはできません。12月16日にCWで時計を出している点は十分に評価したいのですが、週中に行われる本追い切りとしてトラック追いがないということは、中山芝2500mを走る上で、マイナスになるだろうと判断しました。

 また併用調教ということで本命も考えたのが△アーネストリー福永祐一騎手が跨った先週の追い切りから馬が変化を見せており「ひょっとしたら」と思える状態。ただ、こちらも1週前、レース週ともに坂路追い。16日のCW追いでの併用なので、調教適性を重視した上でこの評価にしています。

 ここまでトラック追いの併用にこだわった理由は2012年の中山芝2500mの調教傾向にあります。8R行われたうち、坂路単一調教馬だった1着馬は1頭だけ。また併用調教の1着馬も最終追い切りはトラックで行われています。日経賞を大逃げでウインバリアシオン以下を封じこめたネコパンチも標準トラックで最終追い切りは南W。人気でも穴でもやっぱりトラックが重要になります。

 ◎オーシャンブルーは中2週の標準多め坂路主体。もちろん最終追い切りはCWです。その動きが前走時より随分と動けるようになったと思うんです。前走が初騎乗となったC.ルメール騎手はその最終追いから跨っていますが、その時はどうもぎこちない動きに映りました。それが今回は併せた相手に遅れはしたものの、ゴール直前でスムーズに加速したように見えました。馬自身もまだまだ伸びしろがある魅力がありますが、このコンビでの2走目はもっと上昇の余地があるんじゃないかと思ったということです。

 トレセンニュースにも記したように、正直、馬体などはまだまだG1を勝ちそうだという迫力はありません。また気性的な若さを見せる場面もありましたが、だからこそ爆発力もあっていいと思います。経験の浅さから、強力メンバーに打ち砕かれる可能性もありますが、だからこそ人気はありませんし、狙ってみたいと思いました。

 ○ルーラーシップは栗東での最終調整が実に意欲的。また最終追い切りではきっちり併せ馬で先着する動きを見せており、勝つチャンスはここしかないかも知れません。ただこれだけゲートの不安が報道されるということは、それだけのマイナス要因を抱えているということ。人気も考慮すれば、やはり本命にはできないという意味での対抗評価です。

 M.デムーロ騎手とのコンビが復活する▲エイシンフラッシュは2週続けて、ジョッキーが跨っての追い切り。今週は馬が人を信じ切って走っている、そんな追い切りを見せてもらいました。昨年は標準少めトラックで2着。ただペースが遅い、例年ではありえない流れですから、今年、標準トラック主体になったことで1着確実とは言えません。そのあたりを冷静に判断すると、このあたりの評価になるのではないでしょうか。

 △ダイワファルコンはこの厩舎の好走パターンらしい、時計の速い追い切り。標準トラックという調教タイプですが、追い切り内容自体は非常に評価したいと動きでした。

 本来なら併用系統の△トゥザグローリーをもっと評価しなくてはいけないのかも知れません。ただチークピーシーズを着用しているこの中間、やっぱり迫力自体は薄れているように思います。

 △ナカヤマナイトは二ノ宮敬宇厩舎の勝負調教を評価、△ビートブラックは坂路単一ですが、舌を越さなかった今回の動きを評価しないわけにはいきません。

1.ローズキングダム
今回:標準坂路
前回:標準坂路

2.エイシンフラッシュ
今回:標準トラック主体
前回:馬ナリ平均併用

3.スカイディグニティ
今回:標準少め併用
前回:標準多め併用

4.アーネストリー
今回:スパルタ併用
前回:標準多め坂路

5.ネヴァブション
今回:馬ナリ平均トラック
前回:標準トラック

6.オーシャンブルー
今回:標準多め坂路主体
前回:標準併用

7.ダイワファルコン
今回:標準トラック
前回:標準トラック

8.トレイルブレイザー
今回:標準坂路
前回:海外

9.ルーラーシップ
今回:標準多め坂路主体
前回:乗込坂路主体

10.ダークシャドウ
今回:標準トラック
前回:標準多めトラック

11.トゥザグローリー
今回:標準多め併用
前回:標準多め坂路

12.オウケンブルースリ
今回:一杯平均坂路
前回:一杯平均坂路

13.ゴールドシップ
今回:標準多め坂路
前回:標準多め坂路

14.ビートブラック
今回:標準坂路
前回:スパルタ併用

15.ナカヤマナイト
今回:標準多めトラック
前回:標準多め併用

16.ルルーシュ
今回:乗込トラック
前回:馬ナリ平均トラック

 山崎エリカの予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連流し

14

相手

4

10

2通り 各700円

馬連流し

14

相手

3

9

2通り 各600円

馬連流し

14

相手

8

13

15

3通り 各100円

馬連流し

4

相手

3

9

10

13

4通り 各100円

ワイド流し

14

相手

3

4

9

10

4通り 各600円

ワイド流し

14

相手

8

13

15

3通り 各100円

ワイド流し

4

相手

3

9

10

13

4通り 各100円

3連単1着流しマルチ
1着

14

相手

3

4

9

10

36通り 各100円

山崎エリカの見解

 ファン投票1位の王者オルフェーヴル不在で、混戦模様の有馬記念。押し出されて1番人気に支持されたのは、皐月賞菊花賞勝ちの3歳馬ゴールドシップです。

 今年の皐月賞の決着指数(=勝ち馬ゴールドシップの指数)はパワーポイント指数-19が示すように、あまりレベルが高くありませんでした。日本ダービーオークスよりも0.2秒遅い決着タイム、オークスよりも2ポイント低い指数が示すように凡戦でした。しかし、菊花賞は水準どおりの指数で決着しました。

 ゴールドシップは秋になって本当に力をつけました。日本ダービーではフェノーメノに完敗でしたが、秋になってフェノーメノとの能力差を詰めました。しかし、指数上はまだ天皇賞(秋)2着馬フェノーメノを追い越せていません。つまり、能力上は横一線で、展開ひとつでどうにでもなるということです。

 また、騎手はゴールドシップのように、脚質が定まらない馬をマークしようとしませんから、当然、マークするのは古馬G1で上位常連のルーラーシップということになるでしょう。実際に数名の騎手に聞いても「ルーラーシップをマークしたい」と答えました。ルーラーシップは本来先行馬ですが、いつものように出遅れる前提ならば、オルフェーヴルを意識した昨年ほどのドスローとまでは行かずとも、淡々としたペースの前有利の競馬になる可能性が高いでしょう。

 そこで◎は天皇賞(春)で3コーナー先頭を奪って逃げ切り勝ちしたビートブラックを推します。天皇賞(春)は他の有力馬がオルフェーヴルの末脚を恐れて仕掛けが遅れたことがビートブラックの勝利を後押ししたもので、同馬には92年の有馬記念を逃げ切り勝ちしたメジロパーマーのような強さはありませんが、展開がもう一度ビートブラックを後押ししそうな感があります。

 ○は有馬記念で逃げ戦法をほのめかしているアーネストリー。昨年の天皇賞(秋)で大外枠を引いたあたりから、脚を貯めすぎる競馬をして力を出し切れていませんが、昨年の宝塚記念のように持ち負けのスタミナを生かして上がり勝負に持ち込ませない逃げを打てば、チャンスはありそうです。天皇賞(秋)以降、貯め殺しされているうちに衰えが生じていなければ、変わり身があっても不思議ではありません。

 ▲は昨年の天皇賞(秋)の2着馬ダークシャドウ。休養明け&消耗戦となった札幌記念で、先行して2着と好走していることから競走能力の喪失は考えずらいものがあります。今秋の天皇賞(秋)ジャパンCが不発だったことが、ここへ向けておつりを残したという意味で不気味に感じます。

 高橋学の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
複勝

8

1点 1000円

複勝

15

1点 1000円

馬連

9

-

13

1点 5000円

馬連

13

-

15

1点 2000円

馬連

8

-

13

1点 1000円

高橋学の見解

 過去30年から、■消える馬をチェック。文中の「着外」は4着以下を指します。

アーネストリー…前2走とも芝、斤量58キロ以下で1秒以上敗退[0-0-0-25]

エイシンフラッシュ…右回り(芝&ダート)10戦以上3勝以下馬(マル地馬は中央在籍の成績のみ)は、前3走内に右芝GI戦3着内・GII戦連対・GIII戦1馬身以上1着がある馬を除き[0-0-4-34]

オウケンブルースリ…前2走内にGI以外の重賞戦6着以下or非重賞戦敗退がある6歳以上馬[0-0-0-25]

オーシャンブルー…8月以降に2000m以上芝を斤量54キロ以上で4戦以上消化の56キロ以上(H12年以前は馬齢・別定戦)馬[0-0-2-17]

スカイディグニティ…芝8戦以上2勝以下かつ芝連対率6割未満は[0-0-1-18]。この中には菊花賞2着馬が4頭いたが連対に至らず

ダイワファルコン…前3走内に2400m以上芝GI・GII戦3着内orGIII・OP戦1着歴がなく、前走2000m以下のGIII以下戦、斤量58キロ未満で0秒4以上の快勝できなかった57キロ馬[0-0-0-19]

ダークシャドウ…右芝経験して0勝は、過去40年[0-0-0-14]

トゥザグローリー…前走1800m以下戦で0秒5以上敗退[0-0-0-21]

ネヴァブション…前3走内(6月以降)にGI戦0秒6差内5着or2400m以上のGII戦連対の好走歴がない7歳以上馬は、過去40年[0-0-0-20]、うち14頭が本番10着以下

ビートブラック…前3走とも1800m以上で着外の芝5勝以下[0-0-0-26]

ルルーシュ…前走アルゼンチン共和国杯(S58年以前は目黒記念)使用馬は[1-0-2-27]で、前3走内にGI勝ちがある馬を除くと[0-0-2-27]。アルゼンチン1着馬で斤量増加馬は、S58年モンテファスト4人気7着・S59年メジロシートン4人気7着・H7年ゴーゴーゼット7人気8着。ダービーにおける青葉賞と同様に、同距離ステップ戦とはいえ手薄なメンバー構成のため本番との関連性は低い。今回のアルゼンチン2着馬は前走準OP戦を勝ったばかりの馬(ムスカテール)だっただけに、好タイム勝ちも?

ローズキングダム…前走斤量57キロ以下で2秒以上大敗は、2走前にGI勝ちある馬を除き[0-0-0-16]

□過去50年、菊花賞1着馬のその年の有馬記念成績は[6-4-1-14]
このうち、以下のマイナス5項目をクリアしていた馬は[6-4-0-0]

(a)3勝以下or連対率5割未満は実績不足
(b)菊花賞ハナ・アタマ・クビ差の辛勝は激戦の反動懸念
(c)前6走内に2馬身以上の快勝歴なしは底力疑問
(d)前3走内に6着以下or重・不良以外の芝で1秒以上の着外ありは安定感欠如
(e)秋9月以降に、菊花賞1戦のみ消化はローテ的に不安

 今回の菊花賞ゴールドシップは、6勝・連対率.888、秋2戦消化し、2走前に神戸新聞杯2馬身半差1着で前記マイナス項目をすべてクリア。ただし、鞍上の内田博幸騎手は、今季ヴィルシーナの2着続きやマイルCS1人気グランプリボス2着など、ここ一番でのパフォーマンスに弱く、単軸はやや不安。

 三田明太の予想

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予想印
10ダークシャドウ(4人気)
6オーシャンブルー(10人気)
11トゥザグローリー(11人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
3連複フォーメーション
1着

6

10

11

2着

6

10

11

相手

1

2

3

4

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

37通り 各100円
3連複フォーメーション
1着

10

2着

6

10

11

相手

2

3

6

7

8

9

10

11

13

14

15

16

19通り 各200円
3連複フォーメーション
1着

10

2着

6

10

11

相手

6

9

10

11

13

5通り 各200円
3連複フォーメーション
1着

10

2着

6

10

11

相手

2

3

6

7

9

10

11

13

14

15

15通り 各100円

三田明太の見解

 ここ2年は空前のスローペースになっている有馬記念。今年も典型的な逃げ馬は1頭もいないが、主導権を握りそうなビートブラックアーネストリートレイルブレイザーのノースヒルズ軍団は、同馬主でスローに落とす可能性はあるにせよ、本質的には持久力勝負に持ち込みたいタイプ。

 テンの遅いゴールドシップは、中山2500mで捲り切るためには馬群が縦長になるのを嫌い、2週目向正面からのロングスパートすら考えられるし、悲願のGI制覇に向けて同馬主のオルフェーヴルジェンティルドンナを引っ込めたとも考えられるルーラーシップは、過去の同レースを見ても、自身の大きすぎるストライドのため外々を回らざるを得ないか。

 テンが緩いペースになったとしても、残り1000mあたりから断続的にラップが上がる持久力勝負を想定してダークシャドウを狙いたい。

 前走のジャパンCでも本命にしたが、先行したジェンティルドンナ、後方待機の本馬が上がり32.8秒をマークしているように、高速馬場の恩恵を最大限に受けたスローの上がり勝負だったというのが結末で、持久力指向の本馬がポテンシャルを発揮していないのは指数「113」でも読み取れる。指数的に速いラップを刻み続ける持久力の裏付けは、昨年の天皇賞・秋で実証済みで、不安視されている右回りに関しても、1000万クラス勝ち直後に挑戦した昨年の大阪杯(内回り)で、中盤が緩まない流れで「117」をマークしているのは見逃せない。指数的にタフな流れが歓迎なのは間違いないだけに、ジャパンCの上位2頭が抜けたことで各馬が色気を持って仕掛ければチャンス大だ。

 相手は捻ってオーシャンブルートゥザグローリー。前者は今回が初GI挑戦で現時点の持ち指数は格下だが、デビューからの指数動向を見る限り、上がりの掛かるタフな展開が向くだけに、GIの激流で指数を跳ね上げる魅力はある。後者は2年連続3着の実績だけでなく、前後半のペースが緩まなかった今年の日経新春杯で「122」をマークした実績もあるだけに、近走の着順が悪くても持久力勝負を想定するなら嫌う理由がない。

 古澤秀和の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

2

-

7

1点 2000円

馬連

7

-

9

1点 2000円

馬連

7

-

10

1点 1500円

馬連

7

-

16

1点 1000円

馬連

7

-

13

1点 1000円

馬連

2

-

9

1点 1500円

馬連

2

-

10

1点 1000円

古澤秀和の見解

2番:きっちり仕上がる。枠順有利。
7番:デキ良いし、脚質と枠順、馬場が非常に合う。
9番:弾力感十分でデキ良い。能力は一番だが、レースと合うかだけ。
10番:この秋一番のデキ。
13番:デキ良い。展開だけ。
16番:重厚感あって良い。通用。

好配当連発 netkeiba関東本紙の予想

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netkeiba関東本紙

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

9

相手

2

7

10

13

15

16

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

9

2着

13

相手

2

7

10

15

16

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

9

2着

10

相手

2

7

13

15

16

30通り 各100円

netkeiba関東本紙の見解

【上位拮抗】やや不器用な印象あるルーラーシップだが実力は証明済み。JC上位2頭が抜けた今回国内G1制覇のチャンス大。対抗するのが2冠馬ゴールドシップ。元々力はあったが成長力は目を見張るものがある。G1上位常連のダークシャドウも立ち回り次第で首位が狙える。エイシンフラッシュも復調で侮れず、中山得意のナカヤマナイトに力量アップ顕著なルルーシュダイワファルコンの一発にも警戒。

ラップ理論を駆使 丹下日出夫の予想

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丹下日出夫

丹下日出夫の見解

【G1獲りに動き出せ】2012年掉尾を飾る、GIグランプリ有馬記念の本命はルーラーシップオルフェーヴルに力負けは喫したものの、宝塚記念で、ひとまず古馬ナンバー2の座は確保。秋の天皇賞、続くジャパンCは痛恨の出遅れに泣き3着に終わったものの、33秒1・32秒7の最速の上がりをそれぞれでマーク。年を経るごと、一戦ごと、培ってきた地力は底堅い。中間、陣営も工夫を凝らしていると聞くが、スタート難は治らないかもしれない。ただ、アーネストリーもしくはビートブラックが飛ばす縦長の展開が濃厚。前走のJCも、スタート直後に一気にインに切れ込みポジションをうかがう姿勢は示したように、ウィリアムズも道中のどこかで、必ず好位に押し上げGIをもぎ取りに動く。秋三戦。贅肉を削ぎ落し、馬体も切れ切れ。いざ、大願成就のグランプリだ。逆転があれば3歳二冠馬ゴールドシップ菊花賞はレコードに0秒2差。昨年のオルフェーヴルと0秒1差の3分2秒9で圧勝をおさめているが、前年のオルフェは続く有馬記念を快勝。菊の時計は、間違いなく金メダル級。実力と世代レベルの高さを物語っている。調教タイムの数字は一見平凡でも、前走後は小回りの中山2500m仕様に、坂路調教の間隔を密にし、持久力型から瞬発力型へと鍛え込んできた。記録ならルルーシュも負けていない。アルゼンチン共和国杯を2分29秒9のレースレコードで突破してきたが、過去十年の同レース優勝馬は、2分30秒台で勝った4頭のうち3頭が一年以内にGIを制覇。横山も陣営も、直線入り口で一気の先頭。アルゼンチンの再現をイメージしているだろうし、有馬は先行馬に大仕事をもたらすコース設定でもある。2番枠を引き当てたエイシンフラッシュは、秋の天皇賞・昨年の有馬同様、デムーロがイン強襲に虎視眈々。ダークシャドウは天皇賞・JCともに0秒4差に位置。右回りがどうかだが、2400mでも戦えた意味は大きい。ビートブラックは、春の天皇賞を歴代2位の好タイムで優勝。大胆な先行策と前残りが不気味。

至高の頭脳 須田鷹雄の予想

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須田鷹雄

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
3連単フォーメーション
1着

15

2着

2

9

13

相手

2

7

8

9

11

13

15通り 各200円
3連単フォーメーション
1着

2

9

13

2着

15

相手

2

7

8

9

11

13

15通り 各300円
3連単フォーメーション
1着

15

2着

2

8

9

11

13

相手

7

5通り 各100円
3連単フォーメーション
1着

2

8

9

11

13

2着

15

相手

7

5通り 各200円

須田鷹雄の見解

 思ったよりも土曜の雨が強くなり、馬によって嬉しいケースとそうでないケースが分かれそう。私自身、シルシは早くから各所に出してしまっているので悩ましいところ。◎ナカヤマナイトや▲ルーラーシップにとってはいい雨だが、○エイシンフラッシュにとっては内が荒れたうえに切れ味が生きない馬場になりかねない。

 ともあれ、「有馬記念ではその年の中山古馬G2で好走した馬を狙う」という私の方針に従って、◎ナカヤマナイトが馬券のキモということは揺るがない。直前の天候を見て浮上した馬ということでは△ダイワファルコンを強調しておきたい。芝の重不良は(0.2.1.1)だし、前受けできるのも魅力。ただし3着付けでいいだろう。

 既に各所に発表したシルシを崩さず馬場を見て買いたい買い目を組むのが難しいが、シルシと矛盾のないところで別掲のように組んでみた。

徹底データ分析 コンピューター予想の予想

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コンピューター予想

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単BOX

3

8

10

13

12通り 各400円

3連単BOX

3

8

10

13

24通り 各200円

コンピューター予想の見解

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負!

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

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 栗山求の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

3

相手

2

9

13

14

15

10通り 各0円

3連単1着流しマルチ
1着

3

相手

2

9

13

14

15

60通り 各100円

栗山求の見解

 ◎スカイディグニティは「ブライアンズタイム×ノーザンテースト」。先日、重馬場のエリザベス女王杯(G1)で穴をあけたレインボーダリアと同じ組み合わせで、2頭は同じ新冠の大栄牧場の出身。得意条件にハマればG1を勝てるだけの底力を秘めた血統だ。今回の有馬記念はその条件に当てはまるので一発があっても不思議はない。父ブライアンズタイムは過去に有馬記念優勝馬を3頭(ナリタブライアンマヤノトップガンシルクジャスティス)送り出している。サンデー系のような軽快なスピードや切れ味には欠けるものの、大レース向きの底力、スタミナに恵まれている。産駒が有馬記念を勝ったのは90年代のことで、最近すっかりご無沙汰しているのは、馬場の高速化とそれにフィットしたサンデー系に対抗できなくなったことが原因だ。もし仮に道悪や荒れ馬場になれば、時計が巻き戻されてブライアンズタイム産駒でも十分対抗できる。土曜日に雨が降った今回、本番までにある程度乾くとはいえ、パンパンに良馬場にはならず、それなりにパワーを必要とする馬場になると思われる。荒れ馬場の長丁場で本領を発揮するブライアンズタイム産駒向きのコンディションだ。2代母の父アレッジドは、凱旋門賞を2連覇した強豪で、リボー系に属している。これもスタミナと底力を伝える血なので頼もしい。さらに本馬は、リボー4×6という底力あふれるクロスを持つ。大舞台で一番がありそうな好配合馬だ。スミヨン騎手は2年前の有馬記念で1番人気のブエナビスタに騎乗し、後方待機策から追い込みきれず2着に終わるという苦い経験を持つ。その失敗を糧に、今回はある程度の位置を取りに行くだろう。3番枠という絶好の好枠を引いたことで可能性は拡がった。今回の条件であれば、菊花賞で敗れたゴールドシップはもちろん、古馬のルーラーシップと戦っても下手な競馬にはならない。

 奥田隆一郎の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
3連単フォーメーション
1着

2

9

15

2着

1

2

8

9

11

13

15

相手

1

2

8

9

11

13

15

90通り 各100円

奥田隆一郎の見解

 ◎エイシンフラッシュは、昨年の有馬記念2着や直結コースの阪神芝2200mで施行される宝塚記念3着の激走実績がある。また、3歳時に直結コース中山芝2000mの皐月賞を人気薄で激走(11人気3着)した。直結コースと同コースの両方でGIレースをたびたび激走して、コース適性は非常に高い。昨年はジャパンC8着から有馬記念2着に変身、今年も前走惨敗からの変わり身に注目する。

 ○ルーラーシップは、直結コースの宝塚記念を連対した。宝塚記念は、有馬記念にもっとも直結するレース。昨年は宝塚記念3着馬(エイシンフラッシュ)が同年の有馬記念を7人気2着、09年は宝塚記念1着馬(ドリームジャーニー)が同年の有馬記念を制した。今年の宝塚記念の掲示板に載った馬で有馬記念に出走するのはルーラーシップだけなので、勝ち負けになる。

 ▲ナカヤマナイトは、直結コース中山芝2200mのオールカマーの勝ち馬。中山芝コースは5戦5連対で得意にしている。前走の東京を惨敗したが、中山巧者なので巻き返しを警戒する。かつての有馬記念では、09年11人気3着・08年10人気3着のエアシェイディが中山芝2200mのAJCC1着や中山芝1800mの中山記念2着の実績があった。また、07年有馬記念を9人気で制したマツリダゴッホは、オールカマーAJCCの勝ち馬。このように中山巧者は有馬記念で穴をあけており、特に距離の近い中山芝2200mの重賞実績に注目する。

厳選予想 ウマい馬券