土曜日の東京メインは、春のマイル王決定戦、
安田記念の前哨戦となる京王杯ス
プリングCです。過去20年の
安田記念の勝ち馬のうち、およそ半分の9頭が前走でこのレースを使っていたという、非常に本番と相関の高いレースだけに、期待が集まります。
ここで、過去10年のこのレースの結果を振り返ってみると、次のようなポイントが見えてきました。
1.距離延長組は不調。前走でマイル戦を使っていた馬を中心に狙う。
2.脚質的には、中団待機の差し馬がのべ6勝を挙げる好調ぶりをみせている。
3.年齢別には、5歳馬が最多の5勝で、連対率も24%と優秀。一方で7歳以上の馬の勝利が1度もなく、連対率も6%と低調。
以上のようなことがらを踏まえて、今回本命視するのは、15番の
ダイワマッジョーレです。1,800メートル戦で昇級してきたことや
金鯱賞2着の実績が証明しているとおり、中距離もカバーできるスタミナの持ち主。距離短縮組に有利なこのレースでは、僅差で敗れたここ2戦以上の期待ができるでしょう。その敗れた2戦の勝ち馬がともに同輩の4歳馬だったことからも分かるように、今年の4歳馬の実力の高さは折り紙つきです。
続く対抗は、本レース連覇をかけて挑む昨年秋のマイル王、14番の
サダムパテックです。東京コースは重賞2勝、
皐月賞でも2着とめっぽう得意な舞台。本レースで最も好調な5歳馬でもあります。ただし、5ヶ月の休み明けで仕上がり具合が気になるところ。それでも、昨年のこのレースも3ヶ月の休み明けで勝利していますから、さほど大きな不安材料になることはないでしょう。
▲には7番の
フラガラッハです。鮮やかな末脚を披露した昨年夏の
中京記念以来、精彩を欠くレースが続いていますが、上がりタイムは常にメンバー中上位。
シルポートや
テイエムオオタカなど行く馬が揃った今回は、本馬にもチャンスのある展開が期待できます。
以下、△には2頭、4番の
ガルボと3番の
トライアンフマーチを支持。
ガルボは重賞3勝、昨年の
安田記念でも掲示板と、このメンバーでは実績上位であることは間違いありません。年明けに中1週で
フェブラリーSを使って大敗と、順調なローテーションとはいえないきらいがありますが、芝に戻った前走は勝ち馬から0秒2差の5着ときっちり立て直してきたあたりはさすが。今回も好走が期待できます。
トライアンフマーチは、7歳馬ながら年明けから好調ぶりを発揮。東京千四、マイルに計6回出走して5回掲示板と、このコースでの安定ぶりも目立ちます。本レースと相性の悪い7歳馬、かつ休み明けということもあり△評価に留めましたが、馬券圏内のチャンスは小さくないでしょう。
東大ホースメンクラブ sonic