※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
秋競馬の到来を告げるマイル重賞。今年は中山競馬場が改装工事のため新潟で施行されるので、なんだか夏競馬の延長のような雰囲気も漂いますが、出走メンバーを見れば、例年通りハンデ戦らしい凸凹感のある組み合わせになって、ああ
京成杯なんだ、と思わされます。
1.格より調子
サマーマイルシリーズの最終戦になりますが、シリーズ中で一番格が高いのは、唯一別定で行われる
関屋記念で、ハンデ戦のここには強い馬が出走しにくくなっています。重賞で煮え切らない着順を続ける馬が大半を占めるメンバー構成のなかで、数少ない好調の上がり馬が半信半疑のまま人気になってスコンと勝つ。だいたい毎年そういうレースになります。レベルはどうあれ前走で1着だった、という馬が昨年まで4連勝中。前走着順の良い馬を最大限尊重しましょう。
2.夏場に使い込まれていない馬が優勢
夏競馬を2走以上している馬は成績が芳しくありません。理想は夏に1走というパターンですが、春競馬以来の復帰戦という馬も互角の成績なので、割り引く必要はないでしょう。フレッシュさを重要視すべきレース。
3.
関屋記念好走馬は苦戦だが
例年主力となるのが
関屋記念組ですが、両レースを連続して勝ち負けするのはなかなか困難なようです。ひとつには疲労の問題がありますし、コース形態の違い、また当然ハンデも関係してきます。ただし、前回新潟でこのレースが行われた2002年は、アイビスサマーダッシュ2着の
ブレイクタイムと
関屋記念2着の
ミデオンビットによるワンツーでした。同じ舞台でもう一丁、という可能性に今年は警戒が必要です。
ゴールデンナンバーは高速上がりの鬼。GIの
ヴィクトリアマイルでも上り3F33.0秒はメンバー中最速でした。いつもはそれがレースでの勝ち負けに繋がらないのがつらいところですが、新潟外回りでのハンデ戦でスローペースが濃厚と、今回は願ってもないような好材料が揃いました。昨春の多摩川Sでは上り3F32.3秒の脚を使って
サトノギャラントとタイム差なしの接戦を演じた実績があり、このメンバーならば臆する必要はありません。
エクセラントカーヴは昨年の覇者。コースが新潟に替わるのも問題なく、連覇の可能性は充分でしょう。
関屋記念組では出負けが響いた
サトノギャラントですが、ハンデ戦に替わって前進は必至。
ミトラは本来なら自在性がある馬で、スムーズに先行できれば一変があっても驚けません。