【混戦】オヌールは連勝中で前走も着差以上の内容。小柄ながら非凡な能力うかがえ素軽い動きも目立ち重賞Vを決め大舞台に臨みたい。メイサウザンアワーは再仕上げも力強さ十分で前走内容なら好勝負可能。エトワールマタンも前走6着ながら地力強化示す内容で争覇圏。パープルレディーも活気十分で素質も遜色ない。ユーバーレーベンも体調良好で、ジェニーアムレットやクールキャットなども侮れない。

【確認しつつ勝つ】本番オークスへ向け、ユーバーレーベンは東京2000mで今一度、脚の使いどころとスタミナを確認しておきたい。デビューは昨年6月、東京1800m。首差し、四肢はスカッと伸び、目つきは鋭い。子供感丸出しながら、父ゴールドシップ感満載だなぁ。

　初陣の馬場は不良、ステイゴールド系のゴールドシップの子供たちは、みんな水かきが付いているのだろう。べちょべちょの不良馬場でも推定12秒1-11秒3-11秒9(3Fは35秒3)という脚を使えた。続く洋芝の札幌2歳Sはレコード決着、ソダシとクビ差。スタミナとパワーは勝ち馬とほぼ同じくらいある。高速決着の阪神JFも直線鋭く3着に追い上げ、実力の高さを改めて示した。フラワーCは大事に外を回したぶん3着に踏み遅れたが、東京10Fなら多少前半モタついても差し届く。前走は疝痛明け、上積みも期待でき、ステイ系は突然の雷雨も重も怖くない。

　強敵はオヌールの瞬発力。姉はデゼル、キャリア一戦でスイートピーSを32秒5という出色の上りで一閃した切れ者だった。妹はひと回りサイズが小振り。しかし前走のアルメリア賞は姉同様上り32秒7で快勝。道中下手にリキんだり動いたりせず、こちらのほうが競馬度胸がある。東京への輸送を無事クリアし馬体を維持できれば首位も有望。

　クールキャットは、前回のフラワーCは本命のユーバーに0秒1遅れの5着。スタートに気を遣い、コントロールが難しいが、最速の上りはマーク。坂上の脚は次走に期待を抱かせる勢いがあった。同じ奥村武厩舎のパープルレディーは目下2連勝。母は快速メリッサ、全兄ミッキーグローリーはマイルGIII2勝、カツジも重賞2勝。妹はスラリと四肢の長い中距離体型に出たが、オークスへ向け早くから青写真を用意。この2000m適応のため動き出しや瞬発力を鍛錬してきた。

　アンフィニドールは経験馬相手に阪神1800mを1分46秒3の好記録で一閃。母は2勝、母の全姉デニムアンドルビーは、フローラS・ローズS優勝(ジャパンC2着、宝塚記念2着)。父モーリス譲りの大きな胸を持ち、11秒4-11秒2-11秒4(34秒0)というレースラップを、馬群を割って33秒4でグイとひと差し。ラップ形状を見ると、距離1F延長OK。叩き良化、大駈けの可能性秘める。毛色や性格は若干異なるが、オメガロマンスはオークス馬ヌーヴォレコルトの全妹。新馬戦は中山の急坂を33秒5という猛ラップで一気差しを決めた。ミモザ賞は切れ味を削がれる重馬場、加えてフラワーCを除外され一週延ばした影響もあったか。見せ場なく9着に終わったものの、良馬場の東京コースで大変身があっても不思議はない。スノークォーツは、東京2000mの新馬戦の上りは推定11秒4-10秒9-11秒0(33秒3)。ゴールドシップの良駒はここにもいる。

　フローラＳはとにかく前走条件戦組を重視する必要があるレース。勝率や複勝率で比べても前走条件戦組が前走オープン組を上回る。

　ときには前走1勝クラスで負けてきた馬でも馬券になることがあるが、まずは「前走1勝クラス組で上位人気になるレベルの馬」を軸に据えるのがよい。今年でいうと◎オヌールがそれにあたる。

　脚質こそ違うが、全姉デゼルと同様にこの時期の東京、特に開催替わりで良いコンディションの競馬は合いそうなタイプ。位置を取りつつ上がりもしっかりまとめてくる馬だし、血統的なポテンシャルを考えるとここだけでなくオークスも、と考えたくなる。

　○も前走1勝クラス勝ちのパープルレディー。オープン組では枠順も込みで▲ウインアグライアを評価した。

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負！

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

※netkeiba.comのスマートフォン版・競馬総合チャンネルでは、プレミアムコースにご登録されますとご利用頂けます。

【逃げ注意】8オヌールは小柄でも素質上位で、ここでも好位付けからの差し切りが狙えそう。3ユーバーレーベンはスタート難でも差し脚堅実で、立ち回り次第で勝機あり。7メイサウザンアワーは長休明けでも仕上がり上々で、先行粘り込みに注意が必要。1ウインアグライアも主導権を取れれば残り目が考えられそうだ。9パープルレディーはここでも相手なりに差を詰めてきそうで連下にマーク。6ルースは安定感に欠けるがスタート五分なら残り目も。

※4/18時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　東京芝2000mで行われる3歳牝馬限定のGII戦。舞台となる東京芝2000mはスタートしてからすぐにカーブが待ち構えており、外に振られ距離ロスになりやすい外枠は不利になりますから内枠の子を重視して狙いたい。そして、このコーナーをスムーズに通過できるかも大きなカギになりますし、最後の直線での脚比べになりやすいコースです。

　本命視しているのは、クールキャットです。勝ち切れてはいないものの、2走前のフェアリーSではレースを積極的に動かしていますし、前走のフラワーCでは終い最速の脚を見せて0.3秒差の5着と重賞戦で内容のあるレースができている点を評価します。広いコースと距離延長でもう一押しに期待したい。

※4/18時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　ここはユーバーレーベンが実績で圧倒している。何と言っても昨年の阪神JF3着馬。1着ソダシ、2着サトノレイナスが桜花賞でも1、2着。レースレベルの高さを証明した。負けられない。1戦1勝アンフィニドールにも魅力を感じる。既走馬相手の未勝利戦を完勝。時計も速かった。ウインアグライアは牡馬相手の若駒S1着。距離はこのくらいあった方が良さそうだ。オヌールはデゼルの下。底を見せないところも姉譲りだ。

※4/18時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　ノーザンファーム生産馬と主要な前哨戦を勝ち切った馬が中心。「生産者がノーザンファーム以外、かつ“同年3月以降、かつJRA、かつ1800m以上、かつ1勝クラス以上のレース”において1着となった経験のない馬」は2016年以降[0-1-0-47]と苦戦していました。

　さらに「出走数が2戦以内の馬」は2016年以降[0-0-1-21]、「前走との間隔が中10週以上の馬」は2016年以降[0-0-0-13]。キャリアが浅過ぎる馬や休養明けの馬も評価を下げるべきでしょう。

　実績面を含めると、今年は出走予定馬の大半が何かしらの不安を抱えています。強調材料が比較的多いオヌール・スノーハレーション・ユーバーレーベン・ルースあたりの中から、オッズも加味したうえで連軸を決めたいところです。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　メンバーの多くが1勝馬ということも珍しくないが、それでも昨年のウインマリリンをはじめ、モズカッチャン、チェッキーノ、デニムアンドルビー、サンテミリオンなど、本番でも活躍する馬がしばしば現れている。本番を展望する上で見逃せない一戦だ。

1.桜花賞路線の延長ではない

　過去10年の連対馬20頭のうち、前走で1600m以下の距離を使っていた馬は2頭のみ。東京芝2000mはこの時期の牝馬にとってはタフな条件なので、マイル以下の距離とは求められるものが違ってくる。桜花賞戦線に乗りかけた馬が転身してくるケースもあるが、そこでの実績を鵜呑みにはできない。

2.前走が条件戦でも問題ない

　一時期はフラワーCから回ってきた馬が主力を占めていた時期があったが、フラワーC組の勝利は10年が最後。以降の10年間では、前走1勝クラス(500万下)だった馬が7勝、オープン特別だった馬が1勝、未勝利戦だった馬が2勝となっている。

3.前走好走馬が中心

　過去10年の連対馬のうち、前走4着以下に敗れていた馬は4頭だけ。勝ち馬に限ると、10頭中9頭は前走1着だった。18年はチューリップ賞で4着だったサラキアが2番人気で4着、クイーンCで4着だったオハナが3番人気で14着など、前走がハイレベルなレースであっても、一度壁にぶつかった馬の巻き返しは容易ではない。

　パープルレディーは跳びが大きく、いかにも広い東京コースが合うタイプ。前走のゆりかもめ賞(1勝クラス)では牡馬との追い比べを制して2連勝を飾った。しばしばゲートを遅く出るので多頭数に替わってどうかという面はあるが、東京適性はここに入っても上位の存在だろう。3連勝で樫の舞台に名乗りを上げたいところだ。

　オヌールは良血で東京替わりは問題なくこなせそう。ただまだ緩い面があり、現段階でいきなり重賞で通用するかは未知数。ユーバーレーベンは開幕週の東京は合っていないだろう。距離適性はあるので、どこまで差してこられるかといったところ。

　ウインアグライアはマツリダゴッホ産駒なので東京だと追い比べで後れを取る可能性はありそう。ただし前走若駒S(L)の勝ち方が良く、マークはしておきたい。以下、東京替わりプラスのララサンスフル、血統的に高速馬場合いそうなスノークォーツ、線は細いが素質は高いスノーハレーション。

【小波乱】パープルレディーはスピードを持続できる。粘り強いジェニーアムレット。オヌールは立ち回りがうまい。

GIIフローラS。芝2000m戦。まだまだ見えない差がある牝馬戦。2勝馬はそれなりに評価してくのが正攻法。今年は5頭いるがすべてには回りきらない。そのなかの☆オヌールの数字はさほど高くない。これならば◎パープルレディーでいけるんじゃないか。相手○ユーバーレーベンと▲クールキャット。さらに△ウインアグライア、△スノークォーツ。

重賞ウイナー・デゼルの全妹8オヌールが有力。叩き2戦目での変わり身は大。先行策から初重賞を制覇する。次位は9パープルレディーで上り調子で末脚は威力がある。▲は3ユーバーレーベンで決め脚は鋭く互角。