【上位拮抗】アスクビクターモアは昨年の菊花賞馬で中山相性も上々。久々も鋭さは昨秋以上でレースぶりも堅実で好勝負必至。タイトルホルダーは海外遠征から状態を落としたが立て直し効果十分で59キロでも勝ち負け。重賞Vにあと一歩のヒートオンビートも気配良く仕掛けが噛み合えば出番あり。昨年2着のボッケリーニも巻き返しの態勢。ライラックは末脚堅実で、キングオブドラゴンやカントルなども侮れない。

【リフレッシュ完了】菊花賞馬アスクビクターモアがリフレッシュ完了。ドバイにはイクイノックスが参戦、先週の阪神大賞典は4歳馬が1-2着を占めたが、世代を代表する大駒はここにもいる。皐月賞5着、レコード決着のダービーは0秒3差の3着。三冠目の菊花賞は前半1000m・58秒7の超ハイペースを4角先頭、肉を切らせて骨を断つ極限のレースに持ち込み3分2秒4のレコードで走破。持てる力を振り絞りGIベルトをもぎ取った。ハナ差2着に退けたボルドグフーシュは、次走有馬記念を2着、そして先週の阪神大賞典は2着。去年の菊の時計と記録の意味を結果として提示してくれた。レコ勝ち明け、激闘明けの反動が気掛かりだったが、3か月間たっぷり休養期間を設けた。3歳早期から肉体と芯の強さがこの馬の特徴でもあり、菊花賞とまではいかないものの、同じ休み明けだったセントライト記念前と調教本数はほぼ同じ。時計の精度、動きも期待通りの上昇を示している。

　まともなら相手は一つ年長の菊花賞馬タイトルホルダー。4歳となった昨年は日経賞をステップに天皇賞を完勝、宝塚記念を2分9秒7という偉大なレコードで春シーズンを締めくくった。凱旋門賞は激しい突然の土砂降り。直線を向き先頭に躍り出たものの、執拗なマークにも終始さらされ残り1F手前でギブアップ。激闘の反動は思った以上に大きく、有馬記念は調教タイムはそれなりに出たが、数字以上に腰や胸回りが尖り身体が小さく映り、坂上で脚がとまってしまった。斤量は59キロ、今回も状態はまだ手探り。復調への第一歩となるが、前年の日経賞前よりは調教は動けている。少しづつだが有馬からの変身を期待していい。

　穴はボッケリーニ。前年の日経賞は0秒1差の2着、続くGII・目黒記念を制し、秋は京都大賞典2着。GI・ジャパンC、有馬記念は二桁着順に終わったものの、GIIに戻れば立ち位置は一変。稽古で併せ馬遅れはしょっちゅう、だが身体の動きは好調時のものに復している。

　キングオブドラゴンも実戦で鍛えて力を養う矢作厩舎のポリシーを戦績で具現。日経新春杯2着、京都記念は勝ち馬は別格として、2着争いには参加。まだムラな面はあるとはいえ、右左の回りも問わなくなった。

　週末は雨、重馬場必至、ライラックのエリザベス女王杯2着急襲の再現を一考。ヒートオンビートの粘り込み、ディアスティマの大逃げ注。

　日経賞は過去10年、前走GIII組が[0-0-2-20]と1頭も連対していない。距離の兼ね合いもあって、ちょうど繋がる番組が無いのだと思われる。むしろ前走準オープン組は[1-1-0-11]と2頭が連対しているが、ともに前走距離は2400mと、日経賞と近い距離で適性を示していた。

　[5-4-5-49]の前走GII組も2000m以下から来た馬は[0-0-1-12]と走っておらず、2400mの日経新春杯組が[3-1-1-8]で2200mのAJC杯組[2-2-2-16]を勝率・複勝率で上回っている。内容を見ても、日経新春杯組は好走してきた馬がそのまま好走する傾向にあり、AJC杯組は連対してきた馬が[0-0-0-4]、前走3-5着馬が[1-2-1-3]と、距離延長で結果が変わりうることを示唆している。

　ただ、今年は日経新春杯組が不在で、AJC杯組もアリストテレスの近況を考えると軸にはしづらい。となると頼れるのは過去10年[4-5-3-13]の前走GI組。○タイトルホルダーはもちろん強いが、マークできる強みで◎アスクビクターモアから入る。GII組では前述したように距離が大事という観点から▲ヒートオンビートを最重要視。

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【展開注意】雨の影響がカギだが、9アスクビクターモアは古馬相手でも主導権が取れるとみて主軸に指名。3キングオブドラゴンも先行策が取れそうで粘り込みが期待できそうだ。12ヒートオンビートは詰めひと息でも差し脚堅実で展開的にも恵まれそう。2タイトルホルダーは単騎逃げが見込めそうで残り目に注意が必要だ。5ディアスティマも競らずに行ければ上位争いが可能。4ライラックは前がもつれる形になればチャンスあり。

※3/19時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　中山芝2500mで行われるG2戦。長距離レースは騎手の腕がカギになると思います。ましてやこのコースは使用頻度も少なくトリッキーなコースですから勢いのある騎手またはベテラン騎手から狙いたい。

　本命視しているのは、ヒートオンビートです。重賞戦で毎度安定して走れている子。毎度上位争いができているものの勝ち星がないだけに斤量が魅力です。

　昨年の日経賞では後にGIを2連勝したタイトルホルダーに僅差のレース。追い切りでは積極的な併せ馬を消化し終い11.2秒と抜群の動きを披露。仕上がりの良さにも期待します。

※3/19時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　アスクビクターモアとタイトルホルダーの新旧菊花賞馬対決が実現。甲乙つけがたいが、アスクビクターモアを上位に取った。菊花賞で見せた豊富なスタミナ。破った馬が有馬記念で好走した点もポイントが高い。

　タイトルホルダーも現役屈指の強豪。昨年、このレースを制している点も心強い。以下はやや離れるが牝馬ライラックは面白い。中山とは相性がいい。オルフェーヴル産駒でまだ成長もある。ヒートオンビートは相手なりに走るタイプ。

※3/19時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　実績馬が中心。「“前年以降、かつJRA、かつ3200m未満、かつGI・GIIのレース”において3着以内となった経験がない馬」は2015年以降[0-1-1-55]とあまり上位に食い込めていません。

　また「前走の着順が6着以下だった馬」も2015年以降[2-1-2-52]で、3着内率が8.8％どまり。ちなみに、3着以内となった5頭のうち4頭は、調教師の所属が栗東、かつ前走の条件がGI・GIIでした。

　これらの傾向から強調できるのは、アスクビクターモア・キングオブドラゴン・ヒートオンビート・ボッケリーニ・ライラックあたり。実績上位のアスクビクターモアは素直に信頼して良いと思います。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　ここ3回に関しては1・2番人気がいずれも馬券圏内という比較的順当な結果に落ち着いているが、過去にはテンジンショウグン、レオリュウホウ、ネコパンチの3頭が単勝万馬券で制しているレース。中山2500mという特殊なコースで行われるため、他場での実績が当てにできない面がある。

1.先行力が必要

　過去10回で、4角5番手以内だった馬が9勝、3番手以内に絞っても6勝をあげている。一昨年は9番人気スティッフェリオが早めに動いて4角2番手で3着など、前々で積極的な競馬をした人気薄が激走することも珍しくない。

2.前走の距離に注目

　過去10回で、前走が2000m以下の距離だった馬は[0-0-3-26]で複勝率10.3％しかない。また、3000m以上だった馬も[0-1-1-20]で複勝率9.1％。前走の距離が2200-2500mだった馬が3着以内の大半を占める。

3.前走GI組が力を見せる

　過去10回で、前走がGIだった馬が[4-5-3-13]で複勝率48.0％。対して、前走がGIIだった馬は[5-4-5-49]で複勝率22.2％、前走がGIIIだった馬は[0-0-2-20]で複勝率9.1％。前走がGIで凡走していた馬が変わり身を見せる、というケースも珍しくない。

　人気2頭が先行馬なので展開がカギとなりそうだが、それらの後ろを追走していきそうなボッケリーニに期待したい。昨年のこのレースでタイトルホルダーにクビ差まで迫って2着。近2走はGIで崩れているが見限るには早計で、GIIなら変わり身があってもおかしくないだろう。

　タイトルホルダーは休み明けで59kgがどうかだろう。脚質的に目標になりやすいだけに、取りこぼしは考えられる。アスクビクターモアは中山なら2000mが合いそうなタイプで、2500mはこなせるとしても合わない気もする。

　キングオブドラゴンはここにきて良化している。中山実績もあり怖い存在。以下、久々は割引も安定感のあるヒートオンビート、今回のコースだと展開次第のライラック。

【小波乱】ボッケリーニは自在性がある。アスクビクターモアは乗り込み入念。ライラックは仕上がり良好。

GII日経賞。芝2500m戦。平均値トップで実績も筆頭なのは○タイトルホルダー。しかし前走値ではすでに◎アスクビクターモアが上回っている。まあここからの3頭目勝負の様相は強い。前走値110でトップの▲ライラック。平均値100以上から☆ディアスティマと△ヒートオンビート。

菊花賞馬9アスクビクターモアが優勢。仕上がりは良好で能力でカバーできる。次位は12ヒートオンビートで長丁場は堅実で互角。▲は2タイトルホルダーで積極策から押し切りは可能。