今週末は、東京開催最終週の風物詩・
エプソムCが行われます。
エプソムC(G3・東京9F)
2006年:35.1-37.0-37.1=1分49秒2重(
トップガンジョー)
2007年:35.5-37.0-35.8=1分48秒3稍(
エイシンデピュティ)
2008年:35.2-35.4-35.3=1分45秒9(
サンライズマックス)
2009年:34.8-36.0-34.7=1分45秒5(
シンゲン)
2010年:35.1-35.8-35.2=1分46秒1(
セイウンワンダー)
※「テン3F-中盤4F-上がり3F」で表記、( )内は勝ち馬
過去のラップを見るとかなりバラバラですが、過去5年の馬券圏内馬=15頭のうち、13頭が「京都の8?9F戦」か「新潟10F戦」からの臨戦過程となっています。
なかでも最大勢力は過去5年で6頭が馬券に絡んでいる
新潟大賞典組。これを分析しておきましょう。
新潟大賞典(G3・新潟10F)
2006年:36.1-48.0-35.0=1分59秒1(
グラスボンバー7着→2着)
2007年:35.3-48.0-34.4=1分57秒7(
ブライトトゥモロー1着→2着、
サイレントプライド2着→3着)
2008年:35.5-50.1-32.9=1分58秒5(
サンライズマックス8着→1着、
グラスボンバー10着→3着)
2009年:34.9-47.7-34.3=1分56秒9(
シンゲン1着→1着)
2010年:34.5-48.2-35.0=1分57秒7(馬券絡みなし)
2011年:35.6-47.7-35.1=1分58秒4
※( )内は
エプソムCで馬券に絡んだ馬の「
新潟大賞典着順→
エプソムC着順」
過去の例から言えば、
新潟大賞典の「テン?中盤」が速いほど、
エプソムCと直結する傾向があります。「テン34秒台」「中盤47秒台」と極めて厳しかった2009年は、
新潟大賞典馬
シンゲンが
エプソムCも完勝。これに次ぐ厳しさだった10年は、馬券絡みこそなかったものの
新潟大賞典1、2着馬が
エプソムのC5、4着だったし、07年も1、2着馬が2、3着と。比較的上位馬がリンクしています。
一方、「テン36秒台」の06年や「中盤50秒台」の08年のように道中緩んだ年は、
新潟大賞典で7着以下に大きく負けた組の巻き返しが起こっています。
最終週のタフな馬場ということもあり、新潟でスローの上がり勝負になると直結しない、ということでしょう。06、08年の2回、巻き返した
グラスボンバーは福島巧者でもあり、「ローカルの厳しい流れ&馬場で強い馬」というのも要マークです。
これを踏まえると、今年は「テン」は緩いものの「中盤」は速く、「比較的上位馬がリンクする」パターン。今回は1、2着馬が出走するのでマークは必要ですが、全幅の信頼まではできず、しかも勝ち馬は後方差しだったので、距離短縮へはテンのスピードにやや不安がある、と言ってもいいでしょう。
この傾向を踏まえて、これ以外で「テン?中盤の速い10F戦」を探すと、阪神10Fの
大阪杯が目に付きます。しかしこれも、今回出走の2着
ダークシャドウは追い込みで、同様の不安がありそう。という訳で、これらを含め、集中力が問われるローカル10F戦や、速い流れの9F戦の好走馬を丹念に評価し、マークしておくべきでしょう。
●注目馬=
セイクリッドバレー・
マッハヴェロシティ・
ダークシャドウ(中盤速い
新潟大賞典・
大阪杯の上位馬)、
ダンツホウテイ・
アニメイトバイオ・
ヤマニンウィスカー(テン速い9F戦の勝ち馬)、
チョウカイファイト(ローカル10FOPの勝ち馬)