先週日曜日の東京芝コースは、前日の稍重から馬場回復が恐ろしく早く、レース後半になるにつれて、上りが速く、内枠の馬が有利になりました。前日予想の
目黒記念は、想定と真逆になる形。本当に前日と全く異なるのは、困ります(;´・ω・)。
さて、今週は、梅雨の阪神開幕日に行われる
鳴尾記念。阪神芝コースは、金曜日正午の段階では稍重発表でしたが、現在、良馬場まで回復。前開催から間隔が開いていないこともあり、エアレーション作業が行われていない模様。引き続き高速馬場の可能性が高いでしょう。
しかし、阪神芝コースの場合は、大半が坂を下って上るコースなので、高速馬場でもペースが上りやすいのが特徴。差し、追い込み馬が3コーナーの下り坂から勢いをつけて最後の坂を上ってくるので、スローペースでも差し、追い込み馬が台頭するケースは間々あります。
そんな阪神芝コースのなかでも、逃げ、先行馬がまあまあ頑張れるのが、スタート直後に急坂を上る阪神芝2000m。つまり、
鳴尾記念の舞台です。2013年のこのレースでは、6番人気の
トウケイヘイローが逃げ切ったこともありましたし、昨年の
大阪杯では、
アンビシャスと
キタサンブラックの行った、行ったが決まりました。
それを考えると、逃げたらそれなりに強い
ステイインシアトルの逃げ切りも考えられますが、今回は相手強化の重賞。
スマートレイアーという強力先行馬が出走しているとなると、前々走の尼崎Sのように前半5F62秒3という、どスローでは逃げられないでしょう。また、突かれることを嫌って、今回では逃げない可能性もあると見ています。逆に、
スマートレイアーの出方ひとつでペースが速くなる可能性もあります。
今回は、展開がどっちに転ぶか見えてこないので、◎には、どこからでも動ける
スズカデヴィアスを推すことにしました。この馬は3走前の
白富士S、前々走の
金鯱賞ともにレースが超スローペースで流れましたが、3走前は先行してクビ差の勝利、前々走はよく差し込んでの勝ち馬と0.2秒差(3着)でした。相手が強い、前走の
大阪杯こそレースが淀みなく流れたこともあり、見せ場を作ることが出来ませんでしたが、相手弱化の今回なら、巻き返しが期待できます。
○は、前々走の
中山牝馬Sで勝ち馬と0.2秒差(5着)の
デニムアンドルビー。前々走は、
マジックタイムをマークで乗ったために、向こう正面で動いていかなかったのが敗因のひとつ。持ち前の持久力を生かして、動いて行けばもう少し上の着順が拾えたと見ています。また、前走の
阪神牝馬Sは、芝3000mで実績のあるこの馬にとって、距離が短過ぎたのが一番の敗因でしょう。一昨年の
宝塚記念の2着馬だけに、レースがある程度流れれば、上位争いが可能と見ています。
▲は、出遅れ癖が解消され、逃げの手に出た昨年の
東京新聞杯、
阪神牝馬Sを連勝の
スマートレイアー。今年は折り合うことを覚えて、前々走の
京都記念・2着、そして休養明けの前走・
ヴィクトリアマイルでも4着に粘りました。昨年の
香港ヴァーズのように二走ボケを起こさなければ、今回でも上位争いが濃厚でしょう。